生きた魚と伝統に感動 児童が追い込み漁体験 大和村今里集落(南海日日新聞)

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 鹿児島県奄美大島の大和村立今里小学校(中村利之校長)の全校児童7人は2日、集落の海で追い込み漁を体験した。教職員と保護者のほか、集落の青壮年団員や中高生らも協力し、大小合わせて50匹以上の魚を捕獲。児童は、生きた魚と集落伝統の漁法を間近に見て学び、感動していた。  追い込み漁体験は、集落の伝統継承や地元住民との交流を目的に今里小PTAなどが企画した。早朝、青壮年団員らが約200メートル沖合のリーフ内で網を設置。干潮前の午前11時ごろから、中高生らが浅瀬で逃げ回る魚を網に追い込んだ。児童は網に掛かる魚を間近で見て「すげー」などと歓声を上げた。  捕獲したのは50センチ以下のエラブチ(ブダイ)やカワハギ類など。刺し身や焼き魚にするため、児童は調理工程のうちウロコ取りも体験した。触り慣れない鮮魚に戸惑いつつも、住民の手ほどきを受けながら器具を使わず、親指で剥がす方法に挑戦した。  児童の一人は「海で大きな魚を見て驚いた。食べると甘くておいしかった」と感想。追い込み漁の経験があり、陸から児童らを見守った永田仲麿さん(69)は「こうした集落ならではの体験が思い出として残り、語り継いでもらえたらうれしい」と話した。  中村校長は「海中で網に掛かる魚を見た児童の表情や歓声から、実体験の大切さをあらためて感じた。集落総出で応援してくれたことに感謝したい」と振り返った。

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(2020/08/03)