将棋の久保利明九段が永瀬拓矢王座への挑戦権を獲得 渡辺明2冠を下す(スポーツ報知)
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将棋の第68期王座戦挑戦者決定戦が3日、東京都渋谷区の将棋会館で行われ、後手の久保利明九段(44)が渡辺明2冠(36)=棋王、王将=を122手で勝ち、永瀬拓矢王座(27)=叡王=への挑戦権を獲得した。
2年ぶりのタイトル挑戦、13年ぶり3度目の王座挑戦で初の王座獲得を目指す久保九段は、9月3日に開幕する5番勝負で永瀬王座に挑む。第一人者の渡辺2冠を破っての挑戦権獲得に「5番勝負はスタートダッシュで失敗するとあっという間に終わってしまうので、第1局をしっかり準備して挑みたいと思います」と抱負。世代交代が進むタイトル戦線の中、44歳で大舞台に臨むこと自体に大きな価値があるが「ちょっと上の先輩方がたくさん頑張っていらっしゃるので、自分も続けたらな、という思いでやっていました」と謙虚に述べた。
振り飛車党と関西所属棋士を代表する存在である久保九段は、タイトル通算7期を誇る大棋士。現在進行中の竜王戦決勝トーナメントでもベスト4まで進出している。
◆久保 利明(くぼ・としあき)1975年8月26日、兵庫県加古川市生まれ。44歳。淡路仁茂九段門下。86年、棋士養成機関「奨励会」入会。93年、17歳で四段(棋士)昇段。2009年から棋王3連覇、10年から王将2連覇、16年から再び王将2連覇。タイトル通算7期。攻め駒の芸術的な活用術で「捌き(さばき)アーティスト」の異名を持つ。「軽く捌く」を語源に「カルサバ流」とも。振り飛車党。先月開設したツイッターが大好評。