【栃木】足利大付・前田主将感涙 甲子園中止で目標を見失ったチームが8強入りで有終の美 大会はベスト8決定で打ち切り (スポーツ報知)

【リンク先抜粋】
◆高校野球代替大会 ▽栃木・3回戦 足利大付11―0小山北桜=5回コールド=(3日・宇都宮清原球場)  足利大付は小山北桜を下し、ベスト8までを決定して終える今大会で有終の美を飾った。  初回に1点を先制すると、4回に打線が爆発し9安打11得点の5回コールド勝ち。最後の夏を締めくくった。  昨夏は3回戦敗退。敗戦後、前田恒太主将(3年)は当時の3年生に甲子園を託された。しかし最後の夏、甲子園に挑戦することすらできなくなった。練習が再開されてもチームに流れる空虚な雰囲気。「甲子園に行けないのに練習する意味が無い」。同級生たちのモチベーションはなかなか、上がってこなかった。  このままでは駄目だと思った。だから前田は、あえて嫌われ役に回った。  とにかく鼓舞し続けた。練習に身の入らない同級生を面と向かって叱咤したこともある。後輩たちのお手本として、あるべき姿ではない―。自分たちが引退しても続く、今後のチームにも良い影響をもたらさないと考えたからだった。  「彼ら(同級生)も甲子園が中止になってつらかったはず。その気持ちを分かっていたからこそ、つらかったです。大変でした」。  個性的なメンバーが多い分、まとめるのは大変だったが、最後まで目を背けずにチームを引っ張ってきた。つらかった時期を思い出し、涙を浮かべた場面もあったが「今まであきらめずにやってきて本当に良かった。チームが一つになって勝って終われて良かったです」と最後は清々しい表情を浮かべた。  3年生はこの日で引退する。もちろん願いはもちろん一つだ。  「後輩たちは力がある。一日一日を大切にして、自分たちよりも多く勝ってほしい」。  1年前、前田自身がそうされたように、甲子園の夢をかわいい後輩たちに託した。

続きはこちら

(2020/08/03)