三菱重工4-6月期、最終赤字579億円 スペースジェットは計画見直さず(Aviation Wire)

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 三菱重工業(7011)が8月3日に発表した2020年4-6月期(21年3月期第1四半期)連結決算(国際会計基準)は、最終損益が579億200万円の赤字(前年同期は163億7200万円の黒字)だった。  売上高にあたる「売上収益」は前年同期比15.4%減の7780億900万円、本業のもうけを示す「事業損益」は713億8800万円の赤字(同404億1600万円の黒字)だった。事業損益のうち、傘下の三菱航空機が開発する初の国産ジェット旅客機「三菱スペースジェット(旧MRJ)」事業での損失は、カナダのボンバルディアからリージョナルジェット機「CRJ」の事業を買収に伴い生じたのれん減損を含めて688億円となった。  セグメント別のうち航空・防衛・宇宙は、受注高が765億円(前期比112億円減)、売上収益が1551億円(30億円増)、事業損益は620億円の赤字(前期は94億円の黒字)となった。受注高は民間機の生産調整などによりが減少。売上収益は自衛隊機と飛昇体が増加となったものの、民間機の減少などが影響した。  三菱重工では、ボーイングのTier1(1次請け)として787型機の複合材主翼を製造するほか、777の後部胴体などを担当。3日にオンラインで会見を開いた小澤壽人CFO(最高財務責任者)は、Tier1事業の今期当初計画は新型コロナ前にボーイングが発表していた減産の影響を織り込んでいたとして、「(新型コロナの通期売上への影響は)そこから10-30%増えると予想していた」と述べた。4-6月期の実績概算ベースでは、約50%減の影響が出ているという。  スペースジェットについては、三菱航空機の契約社員削減など5月に発表した体制見直しに伴うリストラが進み、もっとも規模が大きな人員削減は終えたとの認識を示した。開発費やスケジュールで、今回見直しとなったものはなかった。今期の開発費は従来の半分となる600億円程度に圧縮しており、開発スケジュールは開発中の「SpaceJet M90(旧MRJ90)」に対する「型式証明(TC)」取得に注力する。TCは国が機体の安全性を証明するもので、航空会社などへの引き渡し前に取得する必要がある。量産初号機の納期は今年2月発表のままで、2021年度以降としている。  2021年3月期通期の業績予想は、5月11日の発表から変更なし。売上収益が202

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(2020/08/03)