忍者ボクサーの手裏“拳”不発 仲里ニンジャ早史が初戦敗退(スポーツ報知)
【リンク先抜粋】
◆プロボクシング 東日本新人王スーパーバンタム級(55・3キロ以下)予選 〇関口雄斗 TKO3回16秒 仲里ニンジャ早史●(3日、東京・後楽園ホール)
7月31日の練習を最後にジムを閉館した白井・具志堅スポーツジムから渡嘉敷ジムに移籍した仲里ニンジャ早史(21)が、関口雄斗(31)=高崎=に2度のダウンを奪われ、TKO負けした。
左構えの仲里は1回、足を使って自分の距離を保ちながら、カウンター狙いで左ストレートを打ち込んだが、関口も強烈な右で反撃。終盤、仲里の打ち終わりに右でダウンを奪った。3回に再び関口の、カウンターの右フックがさく裂。仲里がロープに寄りかかるように倒れると、レフェリーが試合を止めた。
「打ち終わり? 僕が狙っていたカウンターの、カウンターを狙われた。いける、と思ったところでもらってしまった。体のキレとか問題なかったし、(敗戦は)完全に僕の責任」と仲里。沖縄・宜野湾高校時代の2017年沖縄県高校選手権バンタム級3位の実績を持ち、昨年11月のデビュー戦もTKO勝ちで飾ったホープ。アクション俳優を目指し、東京の俳優を養成する専門学校進学を機にボクシングをやめようと悩んでいたが、当時、白井・具志堅スポーツジムに所属していた沖縄出身の比嘉大吾がWBC世界フライ級王座を獲得。やはり同じ沖縄出身の元WBA世界ライトフライ級王者・具志堅用高氏が会長を務めていたこともあり、プロボクサーと俳優の“二刀流”の道を選んだ。
だが、ジムは突如、7月末で閉館を発表。新型コロナウイルス感染拡大で思うような練習ができない状況でその話を耳にした時には「頭が真っ白になった。不安もあった」というが、トレーナーや仲間の応援もあり、東日本新人王トーナメントに向けて懸命な練習を続けた。「僕が白井・具志堅の最後のつもりで臨んだが、勝てなかった。『頑張って』と応援してくれた人たちに申し訳ない」と自分を責めて涙ぐんだ。
今後は渡嘉敷ジムで、世界王者を目指して再出発を図る。「もっと結果を出していきたい。具志堅会長に良い報告ができるよう、もう一度頑張りたい」と前を向いた。