水戸が金沢との打ち合いを制す! 秋葉忠宏監督「ディス・イズ・フットボール!」◎J2第9節(サッカーマガジンWeb)
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両者とも4-4-2の布陣で臨んだ一戦。水戸は重心の低い金沢に対し、序盤からチャンスをつくる。DF陣を中心とした相手の堅い守備の前に、なかなかゴールネットを揺らせずにいたが、前半30分に一瞬の隙を見逃さなかった。金沢のパスミスを拾ったFW中山仁斗が2トップを組む山口一真へスルーパス。山口はGK白井裕人をかわし、無人のゴールに流し込んだ。
だが、ハーフタイム直前に金沢に同点ゴールを許す。FWルカオの競ったボールはFW加藤陸次樹の元へ。対応しようと試みたDFンドカ・ボニフェイスも及ばず、シュートを決められた。
後半、先にゴールネットを揺らしたのは金沢だった。後半9分、今度は加藤陸次樹の競ったボールをルカオに反応され、右足で強烈なシュートを突き刺された。
前半終盤と後半立ち上がりの失点で逆転された水戸は、中盤にMF松崎快と平野佑一を投入し、反撃に出る。交代策が功を奏したのは後半18分。中山が松崎とのパス交換から左足を振り抜き、試合を2-2の振り出しを戻す。そして後半アディショナルタイム、FWアレフ・ピットブルが松崎とのワンツーからゴールへと突き進み、最後は右足でゴールネットを揺らした。シーソーゲームに終止符が打たれた。
「この(新型)コロナ(ウイルス感染)の第二波が全国的に広がっている中で、ホームスタジアムに足を運んでくれた人の声援だったり、パワー、思いみたいなものが我々に乗り移ったことで、これだけ素晴らしいゲームができたと思っています。(前節から)中3日というタイトな日程でしたが、選手たちが最後まで勝利への執念だったり、ゴールをこじ開けることを体現してくれて、本当に気持ちのこもった、これがサッカーだ、ディス・イズ・フットボールだ、というようなゲームをしてくれた。うれしかったし、選手たちのことを誇らしく思っています。サッカーってやめられないな、これがあるからもう虜になっちゃうな、というようなゲームになったと思います」
劇的な勝利を挙げた水戸の秋葉忠宏監督は、興奮冷めやらぬ表情でそのように試合を振り返った。
現地取材◎サッカーマガジン編集部 写真◎J.LEAGUE