陽性ベルギー男性、感染源まだ不明 対策本部「マスク着用を」/台湾(中央社フォーカス台湾)
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(台北中央社)新型コロナウイルス陽性が確認されたベルギー人男性について、中央感染症指揮センターは2日、感染源や感染経路はまだ調査中だと説明した。調査で男性は台湾に来る前の3月、味覚や嗅覚に異常が出ていたことが分かった。ただ、陽性確認までの期間が長く、同センターは台湾で感染した可能性も視野に入れ、調査を続けるとしている。市民に対しては、密閉空間でのマスク着用や手洗い、咳エチケットなど対策を徹底するよう呼び掛けている。
男性は5月初めに仕事で訪台。帰国のため、先月29日に自費で検査を受けたところ、今月1日に感染が判明した。同センターが男性に抗体検査を実施したところ、感染後早めに作られる抗体(IgM)はなかったが、遅く作られ、長く残る抗体(IgG)では陽性だったことから、男性は感染から時間がある程度経過していると考えられるという。同センターは、男性が味覚や嗅覚異常を訴えていた時期、新型コロナの症状として味覚、嗅覚障害が挙げられていなかったため、診断されなかった可能性があると指摘。台湾に来てからは、男性に自覚症状はないという。
ただ同センターは、現段階では男性が国内感染か、輸入症例かは判断できないとしつつ、国内感染の水準で調査を実施すると説明。男性は入国後、台北市内の宿泊施設で14日間の隔離措置を受けた後、職場がある中部・彰化県のほか、台北市や宜蘭県、台中市にも足を運んでいる。同センターは男性の同僚や友人ら310人を接触者としてPCR検査や抗体検査を実施し、感染経路の把握を急ぐ方針だ。
2日の会見では、親族を訪問するため台湾入りしたフィリピン人女性の陽性も発表された。台湾で確認された感染者は累計475人となった。
(張茗喧 陳偉婷/編集:楊千慧)