見取り図リリー、横尾忠則を観る【連載vol.7】(Lmaga.jp)

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アート大好き芸人見取り図リリーが色々なアートミュージアムを実際に観に行き、僕なりのおすすめポイントをお届けするという企画でございます。今回は「横尾忠則現代美術館」(神戸市灘区)で8月30日までおこなわれている『兵庫県立横尾救急病院展』です。 【写真】まるで病院気分に めちゃくちゃ個人的な話なのですが、僕横尾忠則先生大好きです。もう、僕は勝手に先生と呼んでます。初めて「TADANORI YOKOO」の文字がドーンと入ったポスターを観た時衝撃を受けました。ただただカッコ良くて刺激的。センス良すぎ! そして、余談ですが横尾先生めちゃくちゃオシャレでかっこいいんです。この前テレビで拝見した時は、ゲルニカのプリントのTシャツを重ね着してダウンベストを合わせてました。オシャレすぎる! そんな御年84歳の先生が、2012年にオープンした美術館がこちらです。いろんなテーマで作品が紹介されているのですが、今回は横尾先生の「肉体」が大きな鍵になっています。たぶん、普通の人からすると入院や、体調を崩された回数がかなり多いです(病歴一覧の展示にはビックリしました)。そのため、人生を通して肉体をすごく重要視している方なんだなと感じました。 「兵庫県立横尾救急病院」という病院を具現化したようで、チケットが診察券のようになっていたり、美術館のスタッフさんがみんな白衣を着ていたり、本物の点滴スタンドが置かれていたり、美術館全体が作品になっています。置いているのは、本物の病院にあるアイテムらしいのですが、配置の仕方で、それさえもアート作品なんじゃないかと、しみじみ見てしまいました。 さらに面白いのは「小児科」という展示場所では先生の幼少時代の経験から出来た作品が飾られ、「眼科・皮膚科・耳鼻咽喉科」という場所では目、耳、口など五感を使って表現した作品が並び、肉体と精神世界の繋がりを考えさせられました。ほかにも、実際入院した時に描いた看護師さんや等身大の松葉杖の作品が展示される「入院病棟」、「外科」、「スポーツ外来」、「老年病科」と、人生と向き合っている気分にもなります。 改めて僕が横尾先生を好きだと思ったのは、めちゃくちゃ柔軟性がある所です。見たら先生の作品と分かるんですが、いろんな手法や技術を取り入れられ、これはカンディンスキーのエッセンスかなぁとか、デュシャンのオマージュかなぁとか、感

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(2020/08/02)