浴衣売れず、野菜高値、家電は好調…コロナ禍と長雨で売り上げ明暗(産経新聞)

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 新型コロナウイルスの感染拡大の影響が小売業を直撃している。各地の花火大会や祭りが軒並み中止となり、浴衣商戦が苦戦を強いられる一方、ステイホームで空気清浄機や高精細テレビの売れ行きが好調となるなど、明暗が分かれた。さらに、長雨で7月の日照時間が戦後最短となったのに伴い野菜の価格が高騰。長い梅雨が一部を除いてようやく明けて本格的な夏が到来したが、8月商戦の行方は-。 ■花火大会、祭りの取りやめ直撃  「浴衣を着て出かける機会がなくなり、売り上げは例年の半分以下に激減した」  浴衣などの染色技法「浜松注染そめ」で知られる浜松市で、浴衣の企画・卸売りを手がける「白井商事」専務取締役、白井成治さん(53)は、コロナ禍で各地の花火大会や祭りなどのイベントが取りやめとなった影響を打ち明ける。  新型コロナの収束がいまだ見通せない中、白井さんは生き残り策を模索。「浴衣の生地はマスクやワンピースなどの素材としても需要がある。伝統の技法を守るためにも、浴衣の生地は涼しく、さまざまな使い道がある素材だということをアピールしていきたい」と話す。  東京都中央区の百貨店「松屋銀座」の担当者は「浴衣の売り上げは前年の半分近くにまで落ち込んでいる」と語る。  4~5月のほとんどを臨時休業したことも痛手となった。巻き返しを図るため、セールを開催して自宅で浴衣を楽しむことを提案するなど、例年とは異なる商戦を展開している。 ■空気清浄機、4Kテレビ大幅増  浴衣などの夏物商品と対照的なのが、コロナ禍で増えた自宅での時間を快適にする家電商品だ。  中でも空気清浄機の人気は高く、自宅だけでなく病院施設でも導入の動きが広がった。日本電機工業会によると、4月の国内出荷台数は約16万4000台と前年同時期より6割増。5月も4割増えたという。  部屋を効率良く換気したい消費者が増え、ファンを回して風を起こし空気を循環させる「サーキュレーター」の出荷台数が急増。生活用品大手アイリスオーヤマ(仙台市)によると、4~6月の売り上げは前年同期比で約2倍となった。  高精細な映像が楽しめる4K液晶テレビも買い替えが進む。調査会社BCNによると、4K液晶テレビ(有機ELを含まず)の6月の販売台数は前年同月比60・7%増、5月は57・2%増と大幅に伸びている。 ■根菜類も高値「カレーも作れない」  

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(2020/08/02)