家康像―竹千代像―久能山東照宮 令和の駿府「直列伝説」、結ぶと一直線偶然か意図か 義元像新設機に脚光(@S[アットエス] by 静岡新聞SBS)

【リンク先抜粋】
 今川義元公像が設置されたJR静岡駅(静岡市葵区)北口広場を舞台に、徳川家康ゆかりの場所が一直線上に並ぶ「直列伝説」が関係者の間で話題になっている。広場内に離れて立つ家康公像と竹千代君像を結ぶと、延長線上に久能山東照宮(同駿河区)があるという位置関係のミステリー。「偶然か、意図的か」と訪れる人が想像を膨らませている。  壮年期の家康公像はタクシーターミナル北側の緑地帯に、竹千代と呼ばれた幼少期の像は70メートルほど離れた駅ビルそばに立つ。どちらも2009年に建立され、市民や観光客に親しまれている。  今年5月には竹千代君像の隣に義元公像がお目見え。今川家の人質だった竹千代を見守る姿を多くの人がカメラに収めた除幕式で、家康公像と竹千代君像、久能山東照宮が直線で結ばれる事実が関心を集めた。  義元公像を設置した静岡商工会議所の中村彰宏副会頭は「インパクトのある裏話でもあればいいのにと皆で話していたが、3カ所の並びにはまったく気付かなかった」と驚いた様子。同商議所商工観光課の風間禎之課長は「思わず地図で確かめた。遠くまで見通せた往時の光景が目に浮かぶ」と思いをはせた。  静岡市によると、「家康公像はシンボルとしてよく見える位置、竹千代君像は静岡を訪れた人をお迎えする位置」を念頭に設置された。それぞれ久能山の方角を望むことも意識されたとした上で「一直線上に並ぶことまで意図されたかは確認できていない」(市街地整備課)という。  逆方向に線を延ばせば、家康が築城した名古屋城(名古屋市)に至るという“発見”も浮上。「故郷に戻った義元公が“令和の直列伝説”を教えてくれたかのよう。まちの深みや歴史の連続性を象徴している」(中村副会頭)と関係者の好奇心を刺激している。  <メモ>徳川家康を祭る久能山東照宮と日光東照宮(栃木県日光市)を結ぶと、線上に富士山頂がある配置が知られる。久能山東照宮の神廟(びょう)は家康の遺言で西を向き、その先には家康の出生と縁の深い鳳来寺(愛知県新城市)や岡崎城(同岡崎市)がある。

続きはこちら

(2020/07/29)