槙原寛己氏 無意識に右肘カバー…大谷 リリースの力強さ取り戻すにはもう少し時間が必要(スポニチアネックス)

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 ◇ア・リーグ エンゼルス4―6アスレチックス(2020年7月26日 オークランド)  【槙原寛己 視点】エンゼルス・大谷の投球には、「怖さ」が消えていない。本人は「怖さはない」と言うかもしれないが、それが第一印象だ。故障による長期離脱からの復帰には、どうしてもついてくるもの。投手で一番大事なのはリリース。上から叩くイメージで指を切っていかないと、真っすぐで押し込めないし、変化球も振ってくれない。そのリリースの力強さがない。  これは体の問題ではなくて、脳の中の仕組み。無意識のところで勝手にカバーしてしまう。紅白戦と公式戦では、無意識に出る力も、投げた後の張りも全く違う。調整過程を考えても、この内容は想定はできた。そう甘くないと思っていた。  もう少し時間がかかる。場数を踏んで、少なくとも4登板ぐらいは本来の力強さを取り戻すのに必要なのではないか。チームも承知していると思う。しばらくはオープナーのような感覚で、長いイニングを求める必要はない。何よりも、実戦を経験できたことはプラスになる。少しずつ、抑えたり、球速が出たりして、「怖さ」とはそういう成功体験で払拭(ふっしょく)していくものだ。  球速という面でのポテンシャルは心配していない。いずれ本来のリリースが戻れば大丈夫。今季は日程も変則だし、長い目で見ることが必要だ。来年、大きく飛躍するためのシーズンという側面も否定はできないと思う。(本紙評論家)

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(2020/07/27)