熱中症、梅雨明け注意 コロナと長梅雨で暑さへの慣れ不十分(産経新聞)

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 7月末から8月上旬にかけて梅雨が明けて気温が急上昇し、熱中症患者が急増する危険性が高まっている。6月から今月19日までの全国の熱中症による救急搬送数もすでに前年を上回った。専門家は、長梅雨や新型コロナウイルスによる外出自粛の影響で暑さへの慣れが不十分な人が多いと指摘。「例年以上の警戒が必要」と呼び掛けている。(荒船清太)  総務省消防庁によると、6月~今月19日までの熱中症による救急搬送者数は全国で9221人(速報値)で、昨年同時期の7381人(確定値)を上回った。6割は65歳以上の高齢者だった。  特に東日本で平均気温が平年を1・9度上回るなど気温が全国的に高くなった6月は東京、埼玉、神奈川、千葉の首都圏や大阪、愛知、福岡の大都市圏で搬送者数が前年の約1・4~約1・9倍を記録した。  熱中症に詳しい東京医療保健大大学院の谷口英喜客員教授は「暑さ以外に、外出自粛による体力や水分の低下などが影響した可能性がある」と指摘する。  谷口教授によると、熱中症は温度、湿度、日光による放射熱-の3つの気象条件の上昇と、体力や水分の低下、暑さへの慣れ不足などで引き起こされる。  今年は新型コロナ感染拡大による外出自粛により日光にあたる時間が減っており、体が暑さに慣れていない。運動量が減って筋力が落ちることで体内に保持される水分も低下するといい、谷口教授は「例年よりも脱水状態が進んでいる可能性がある」と指摘する。  さらに注意が必要なのは長引く梅雨だ。梅雨明けの時期は例年、気温が急上昇するために、搬送者数が数倍に跳ね上がっている。  気象庁によると、例年は九州から関東甲信にかけて7月14~21日ごろに梅雨が明けるが、今年は全体的に梅雨明けが遅れている。九州南部で早くとも28日以降、関東甲信、東北などは8月にずれ込む恐れがあるという。  コロナ対策に対応しつつ、熱中症も防ぐために谷口教授らでつくる「教えて!『かくれ脱水』委員会」は、(1)人と2メートル距離を取る(2)マスクを取る(3)水分を取る-の「3つの取る」の10分ごとの実践を推奨している。  特に体内に熱を籠もらせるマスクは一方で湿気を保つため、水分補給の必要性に気づくのが遅れがちになるという。不要な時は意識してなるべく外すことが重要。特に子供や高齢者は熱中症にかかるリスクが高く、谷口教授は「無理をしないの

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(2020/07/27)