山本寛斎さん、闘病中も伝え続けた「人を元気に」(日刊スポーツ)
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ファッションデザイナーでイベントプロデューサーとしても活躍した山本寛斎(やまもと・かんさい)さんが21日に都内病院で、急性骨髄性白血病のため死去した。76歳。27日、寛斎さんが代表を務める山本寛斎事務所が公式サイトで発表した。
【写真】超ミニドレスの上戸彩と抱き合う山本寛斎氏(08年4月9日)
関係者によると、25日に家族葬を執り行った。お別れの会は、新型コロナウイルスに関する状況を見ながら検討するという。女優山本未来は次女、俳優伊勢谷友介は異母弟。
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寛斎さんは、白血病の治療を受けていた病院で、家族に見守られて息を引き取ったという。次女未来はインスタグラムで「私を含め家族がみとる中、安らかに76歳にてこの世を旅立ちました」と報告、「エネルギッシュで明るいことはもとより、穏やかで、寛大で、人懐っこく、コミュニケーションを大切にし、無償の愛を与えてくれた」と振り返った。
寛斎さんは今年3月31日にインスタグラムで、急性骨髄性白血病で治療中であると公表した。「入院生活を明るく楽しく過ごそうと思い、とびきりカラフルなパジャマを用意することから始めました。『スーパー元気な山本寛斎』になって必ず戻ってきます!」とつづり、笑顔でサムアップする写真を投稿した。
闘病中も積極的にSNSで発信を続け「闘病中の今、身をもって、ファッションには人を元気にするチカラがある!! ということを実感しております」と記した。
寛斎さんが代表を務める事務所の公式サイトによると「前向きに治療に励むかたわら、クリエーションに対する熱い思いをスタッフに語って」いたという。
各年代を通して日本中に元気を送り続けた。日本人で初めてロンドンでファッションショーを行い、海外トップアーティストの衣装を手掛け、支持された。米歌手レディー・ガガが寛斎さんのデザインした服で来日したこともあった。
近年は、国内外のイベントプロデュースに注力してきた。テーマは、寛斎さんが人生を通して伝え続けてきた元気、パワーだった。寛斎さんが手掛けてきた「日本元気プロジェクト」シリーズの最新イベントは、予定通り、今月31日にオンラインで行う。インスタグラムにつづられた「1日でも早く退院し、晴れ着姿のカンサイを皆さまにご披露したい」という願いはかなわなかったが、思いは受け継がれていく。