詐欺グループの“闇バイト” 犯罪の指示に使われるアプリとは… 北海道札幌市(HBCニュース)

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 後を絶たない特殊詐欺事件…。しかし、逮捕されるほとんどが、詐欺グループの末端であるキャッシュカードの受け取り役や、現金の引き出し役です。ある事件を取材すると、捜査の行く手を阻む巧妙な手口が浮かび上がってきました。  27日、初公判の法廷に立った住所不定の無職、藤本陸(ふじもと・りく)被告。特殊詐欺事件で、厚別区の70代男性からキャッシュカードをだまし取り、ATMから現金780万円を引き出した罪を認めました。藤本被告は、詐欺グループの「受け子」「出し子」と呼ばれる役割で、検察は、犯行に加わったきっかけを、SNSの「ツイッター」だったと指摘しました。  「きっかけとなったのはツイッターです。ツイッターで『闇バイト』などと検索すると、『1日15万~』『指示通り動くだけ』といった投稿があふれています」(記者リポート)  甘い誘い文句に、詐欺グループとやり取りを始めた藤本被告。  「どんな仕事ですか?悪い仕事じゃないんですか?」(藤本陸被告)  「完全ホワイトです」(詐欺グループ)  しかし、その後の犯行の具体的な内容は「ツイッター」ではなく、ロシア発のアプリ「テレグラム」でやり取りしていました。なぜ、ロシア発のアプリが悪用されたのか?  「ツイッターのメッセージ機能では、片方の端末でメッセージを消しても、もう片方の端末には履歴が残っています」(記者リポート)  一方、「テレグラム」には、相手が読むとメッセージを自動で消せる機能があります。  「たとえば、タイマーを3秒に設定してメッセージを送信。相手がメッセージを読むと、1…2…3秒で、メッセージが消えます。相手の端末からも、自動で消えています」  この機能が、指示役などへの捜査の行く手を阻む壁になっているのです。  現金を引き出す際は、買い物帰りを装い、カレーの具材とネギを持っていくよう指示されたという藤本被告。結局、被害者宅のインターホンに記録されていた映像などから逮捕されましたが、藤本被告とやり取りしていた指示役は、どこの誰だか分からず、詐欺グループの実態はつかめていません。  道警によりますと、先月までに逮捕された「受け子」や「出し子」の23人が犯行に加わったきっかけは、全員、「ツイッター」で、そのほとんどで「テレグラム」が悪用されていたということです。

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(2020/07/27)