トレーニングの成果が表れた!? 石川遼の最新スウィングをプロが分析(みんなのゴルフダイジェスト)
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地面を踏みしめた足裏の力を大きな回転力に変換するためには脚力、腰回りの筋力、そして体幹の筋力が必要とされます。クラブを腕や手先ではなく体の大きな筋肉を使って振っているように感じたのは、これらの筋力がしっかり鍛えられてきた効果だと考えます。
石川遼選手の場合、15歳でツアー最年少優勝し18歳で最年少賞金王、21歳で10勝を挙げるなど年齢的にハードな筋力トレーニングを必要としない時期に大活躍したことが、その後の体作りに大きく影響したと考えられます。
2013年から挑戦した米ツアー参戦では腰痛にに悩まされ撤退、その後18年から国内ツアーに復帰しますが、19年には開幕戦の欠場や試合途中での棄権と辛酸をなめます。
しかし、その後トレーニングに時間を割き3勝を挙げ復活しました。アプローチやパッティングなど繊細な動きも必要なゴルフスウィングにおいて、ただ体を大きくするだけのトレーニングでは感覚も鈍ります。石川選手の場合、そこまで体は大きくなってはいませんが、筋力のボトムアップがされたことで、繊細なフィーリングを残しながら、スウィングと飛距離のバランスもマッチしてきているように見えます。ツアー中断期間にしっかり振ってもブレない体を手に入れつつあるということは非常に大きいと思います。
外国人選手の入国規制などの理由もあり、国内開幕はいまだ未定の国内男子ツアーですが、再開したときにしっかりダッシュを決められるだけの準備は整えていると見受けられます。次に姿を見せてくれるときにはどんなプレーを見せてくれるのか楽しみです。