レジ袋有料化では不十分。化学製品の消費と環境問題の意識向上、問題点は何?(LIMO)

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ポリエチレンのポリは高分子・ポリマー(Polymer)のポリです。原料のエチレンは気体で自然界にも存在する果物などが熟す時の植物ホルモンで、輸入したばかりの青いバナナを黄色くするのに使われます。 買ってきた黄色のバナナや熟したリンゴと一緒に、新鮮な野菜や果物を冷蔵庫に入れておくと野菜の萎れが速く、硬かった果物がより速く柔らかくなります。昔、リンゴとカーネーションを混載した夜行列車が朝、東京に到着したところ、カーネーションが一晩で一斉に萎れてしまっていたことは有名な話です。これはエチレンが原因の出来事です。 このエチレン分子を、いくつもつなげた(重合)ものがポリエチレンです。常温・常圧で、ある種の触媒(化学反応を促進させるもの)を用いると、目に見えないエチレンガスが雪のように白い粉末となってパラパラと落ちてくることが発見されたのは、今から60年以上前のことです。この画期的な化学反応を見つけた2人の化学者には、1963年ノーベル化学賞が授与されました。 これを薄いフィルムにしたのがレジ袋です。成型しやすく、軽くて丈夫、水濡れにも強いことから、1970年頃から紙袋に代わって買い物袋として大量に使われてきました。 それでは現在、エチレンはどのように入手しているのでしょうか?  自然界に存在するエチレンを集めているわけではなく、人工的・工業的に造っています。 原油は種々の炭化水素(炭素と水素からできている化合物の総称)の混合物ですが、これを沸点の違いによって分離することが可能で、ナフサ、灯油、軽油、重油などが得られます。ナフサは沸点の低い炭化水素の混合物で、これを精製するとガソリンになりますが、ガソリンも混合物で単一の化合物ではありません。 そして、ナフサをクラッキング(分解)するとエチレンが得られます。エチレンはこうして工業的に大量生産されており、日本はエチレンの輸出国です。これがポリエチレンの原料になります。

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(2020/07/26)