トラフィックのライヴバンドとしての実力が発揮された『ウエルカム・トゥ・ザ・キャンティーン』(OKMusic)

【リンク先抜粋】
スペンサー・デイヴィス・グループは1964年にデビュー、ブルースやソウル風味のある音楽で人気を得ていた。彼らが世界的な脚光を浴びることになるのが65年リリースのシングル「Keep On Running」だ。この曲で初の全英1位を獲得し、黒人ソウルシンガーのようなスティーヴのヴォーカルが注目を集めることになる。そして、翌年に出た「Gimme Some Lovin’」は、実はソウル曲のパクリなのだが、この曲こそロック史に残るほどのインパクトを与えた傑作であった。「パクリなのに?」と思うかもしれないが、作詞やサウンドスタイルに新しいロックへの示唆がいっぱい詰まっていたのである。それが証拠に、この曲をカバーするミュージシャンは、ブルース・ブラザーズ(映画でも使われ80年に大ヒット)をはじめ、グレイトフル・デッド、AC/DC、ボン・ジョヴィ、アリアナ・グランデなど、未だに数多い。 「Gimme Some Lovin’」の大ヒットで、スティーヴはミュージシャンやプロデューサーから引っ張りだことなり、クリーム結成前のエリック・クラプトンやジャック・ブルースと一緒にパワーハウスというブルースロックユニットを組んでいる。このユニットの残された音源は『What’s Shakin’』(‘67)というコンピレーション盤に収録されている3曲のみしかない。僕が中学生の頃はマイク・ブルームフィールド&アル・クーパーの『フィルモアの奇跡』と『What’s Shakin’』を持っているのがロックファンの証しであった。

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(2020/07/26)