ヤクルト小川に中継ぎ休ませる責任がある/里崎智也(日刊スポーツ)

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<ヤクルト6-5巨人>◇25日◇神宮 開幕から1カ月以上が経過して、各チームの好不調の要因が鮮明になってきた。開幕前は苦戦が予想されたヤクルトが、ここまで5割以上をキープして2位に食い込んでいる。その要因は、ひとえに中継ぎ陣の踏ん張りによるものだ。清水を筆頭に長谷川、マクガフ、梅野、石山と、粘り強く中盤以降の試合を作ってきた。 【写真】ヒーローインタビューで村上らから水をかけられる川端 先発小川はここまで4勝をマーク。ただし、1試合平均6イニングも投げていない。ここに注目して、巨人戦を見た。こういう時こそ、エースは1イニングでも長く投げ、疲労が蓄積しつつある中継ぎ陣を休ませなければならない。それこそが、エースに求められる役割だ。 今のチーム事情からすれば、完投が期待できる投手は強いて言えば小川くらい。中継ぎ陣はほぼ毎日出番が回ってくる。休めるのは試合がない月曜日のみ。そこで、小川が投げる試合にある程度余裕が生まれれば、週に2日は休養が取れる。1日増えるだけで、大きな違いになる。 試合展開を見た時、最低でも7回までは、と感じていたが、7回3失点。6回、7回に丸、ウィーラーにソロ2本を打たれている。こういうところが、ベンチが小川を5~6回で降板させてきた背景と映る。8回から登板した清水は吉川尚にソロを浴び、さらに抑え石山は9回に同点を許した。 少しでも中継ぎ、抑えの負担を軽くして、後に託すか。これまで6回以上を投げてこなかった小川からすれば、中盤に浴びた2発が痛恨だろう。いかに長いイニングを最少失点で抑えることに価値があるか、肝に銘じた試合になったはずだ。 この日はたまたま長く投げられた、ということではなく、狙って7回以降まで投げるようになること。開幕から時間がたち、もう体も十分に仕上がったはず。それがエース小川が担うべき責任だろう。(日刊スポーツ評論家)

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(2020/07/25)