直球打てない阪神ボーアは変われるか/権藤博(日刊スポーツ)

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<中日1-0阪神>◇25日◇ナゴヤドーム 低迷する中日にとりこぼした。7回2死三塁。この回も続投した西が、それまで当たっていなかった中日井領に投じた117球目は、北條の三遊間寄りに転がって決勝のタイムリー内野安打になった。 【写真】凡退したボーアを見つめる矢野監督 日刊スポーツ評論家・権藤博氏 阪神ベンチとしては西に120球ぐらいは投げ切ってほしかったということだろう。井領の当たりも(守備が)京田だったらわからなかったが、それでも西は7回を1点で止めたのだから仕方がない。むしろ敗因は打線のほうだ。特に外国人がこの迫力のなさでは厳しい。 カード初戦で大野雄に3三振を喫した3番サンズは勝野から2安打。5番ボーアについては4打数ノーヒットで持ち前の長打力は影を潜めた。6回の二ゴロを除いて、3打席ともストレートで仕留められた。 権藤氏 ボーアも、サンズも2人とも振りが弱い、真っすぐを打てない。確かに大野雄も、勝野もストレートに球威があった。だけどその球に完全に力負けしている。外国人にしては速い球が打てないのは珍しい。これで5本もホームランを打ってるなんて信じられない。この迫力では阪神はこれからきつくなる。 ボーアのこれまでの5本塁打の内訳は、4本までが変化球、1本がストレートを打ったものだ。 権藤氏 ボーアはスイングが鋭くないからピッチャーも怖がらない。福留あたりは打つ、打たないはともかく、振りが鋭いから相手投手が怖がって甘くなる。もっと迫力のあるスイングをみせて相手にプレッシャーをかけないと。攻め続ければ四球もあるが、これからもどんどんストレートを投げ込まれるはずだ。ボーアが変わるのかどうか。そこにチームの行方はかかってくる。【取材・構成=寺尾博和編集委員】

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(2020/07/25)