【山形】東京V戦の守備はほぼ完璧。それでも勝てなかった原因は…(SOCCER DIGEST Web)

【リンク先抜粋】
[J2リーグ7節] 東京V0-0山形/7月25日/味の素スタジアム  昨季は一時期J2リーグの首位に立ち、最終的には6位でJ1参入プレーオフを戦った山形が今季ここまで中位以下に沈んでいる。  アウェーの東京V戦も守備は素晴らしかった。確かに、13分に藤本の絶妙なスルーパスから大ピンチを迎えたシーンはあった。しかし、それを除けば身体を張ってよく守っていた。  特に後半のディフェンスは堅守と呼ぶに相応しいレベルで、なかでも3バック、熊本、栗山、松本の反応速度、ボールに寄せるスピードは特筆に値するものだった。東京Vにボールを回されながらも、チームとして冷静に守れていたところは、かなりポジティブに映った。  それでも勝ち切れず、昨季のような勢いが感じられないのは、攻撃の質に問題があるからだろう。石丸監督が就任した今季、山形はよりボールを繋ぐ意識を高めているという。しかし、東京V戦を見るかぎり、守備から攻撃への切り替えの部分でスムーズさを欠くシーンが多かった。  せっかくボールを奪っても、ビルドアップのクオリティがあまり高くないせいで迫力あるアタックを展開できない。終了間際に2本ほど決定機はあったが、オフェンスに関しては褒められた内容ではなかったように映った。    ボランチの本田が狙った縦パスに前線の選手が上手く反応できず、もうひとりボランチである中村はパスの出しどころに困ってボールをロストしてしまう。CFの大槻、シャドーのふたり渡邊と山岸の距離感もいまひとつで、攻撃に厚みは感じられなかった。  良い守備を良い攻撃につなげられなかったというのが、この日の山形だった。試合後、山岸もボールを奪ったあとの展開を課題として挙げていた。ここから勝ち星を積み上げ、J1へ自動昇格(2位以内)を果たすためには、今のディフェンスの強度を保ったうえでのオフェンスのクオリティアップが求められる。  点が取れないからといって現状の守備組織を崩してまで攻撃に比重をかけるというのは得策ではない。ゴールが奪えても、失点が増えては意味がない。この課題をクリアするのはなかなか難しいが、石丸監督は決定力不足に対してどんな答を導く出すのか、期待したいところだ。 取材・文●白鳥和洋(サッカーダイジェスト編集部)

続きはこちら

(2020/07/25)