流行りのESG投信は”いい投資信託”か、それとも”ダメな投資信託”か?(LIMO)

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さて、若干沈んだSDGsですが、ESGはここに来て投資信託ビジネスでは旬なテーマになっています。 内外株価がピークを打った後、コロナショックで個人向け金融商品が売れない中、「グローバルESGハイクオリティ成長株式ファンド(為替ヘッジなし) 愛称:未来の世界(ESG)」という投資信託が、3800億円以上の資金を集め、7月20日に新規設定されました。 新規設定の投資信託がこれだけの資金を集めたのは20年ぶりなのですが、たった2社の販売会社(みずほ銀行、みずほ証券)のみでの募集でした。いかに現場にプレッシャーがかかっていたかがわかるというものです(新規設定というのは、新しい投資信託が発売されて運用開始になったという意味の金融用語です)。 一方、運用成果はこれからのお楽しみです。新規設定ファンドですから、どの企業の株式に投資するかは予め開示されているわけではありません。この投資信託の投資信託説明書によれば、「主としてわが国および新興国を含む世界の金融商品取引所上場株式(上場予定を含みます。) に実質的に投資を行います。」とされています。 要するに、世界の株式に投資するのですが、どの銘柄に投資するかは現時点では未定ということですね。この投資信託を購入した投資家は、当然このことを理解していると思います。 ただし、何に投資するかわからないものに投資するのなら、それは”さすが富裕層”というべき人たちでしょう。投資は余裕資金で最後は目をつぶって行うべし、というのを地で行っています。もっとも、販売会社である金融機関はこの投資信託を売るだけですから、投資リスクは一切負いません。 結局、販売会社にとって、こうした設定時に大きな資金を集められる大型ファンドが”いい投資信託”で、いくら運用成績が優れていても売れない投資信託は”ダメ”な投資信託なのです。

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(2020/07/25)