屈指の進学校、安積黎明8強王手、中島3安打/福島(日刊スポーツ)

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<高校野球福島大会:安積黎明9-3白河旭>◇25日◇3回戦◇ヨーク開成山スタジアム 【写真】体勢を崩しながらも逆転の右前2点打を放つ遠藤裕 安積黎明が創部初の8強へ王手をかけた。白河旭を9-3で破り、昨夏に続き過去最高の16強入りした。 6番中島岳人外野手(3年)が2試合連続マルチ安打となる4安打3打点の固め打ち。エース左腕の蛭田泰成(3年)は11奪三振3失点で完投した。国公立志望の生徒が多く東大の現役合格者も輩出する屈指の進学校が旋風を起こす。    ◇   ◇   ◇ 当たっている男が打線をけん引した。4-2の5回無死二、三塁。中島は外角直球をミートして中前へ。4点差に突き放す2点打で「猛打賞」を決めた。「ここで点差を離して5回終了後の(グラウンド)整備を挟み、相手のやる気をなくしたいと思っていた。やってきたことを信じ、強く振り切れた」。19日の初戦は3打数2安打。この試合は4打数4安打で、打率は8割5分7厘まで上昇した。 納得の打撃を模索中だ。「結果が出ていて手応えがないわけではないが、自分のスイングはまだできてない」。新型コロナウイルスの影響で福島の公立高校は、部活の自粛が約2カ月続いた。「自粛期間を挟んでバッティングの勘が鈍っていた。練習試合でも体が開き、くるっと回って三振することも多かった」。仲間の指摘を聞き、練習にも付き合ってもらい、体が開かないように右打ちを徹底。この日は3本を中前に運び、完全復調の気配が漂う。 先発の蛭田は直球とスライダーを軸に2試合連続で完投。「先制されて焦りもあったが、打線が援護してくれて中盤からは気楽に投げられた」。スライダーが低めに決まり、2桁奪三振をマーク。文武両道を貫き卒業後は国公立大への進学を目指す。「他の部活は引退して入試に備えて勉強を始めている。それでも高校野球をやり切って、後悔がないようにして受験勉強に臨みたい」と意気込む。 安積黎明は01年に前身の安積女子から現行名に改称し、同年に男女共学へ移行。発展途上の野球部は生徒の自主性を尊重する鈴木雅彦監督(43)の提案で、昨秋の新チーム始動から短髪限定で髪形は自由になった。新たな様式のもとで戦う今夏。次戦は8強を懸け光南と対峙(たいじ)する。創立20周年の節目に歴史を塗り替える。【山田愛斗】

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(2020/07/25)