渡辺雄太「本当の意味」で強くなる…リレーコラム(スポーツ報知)

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 このコラムを通し、選手として、競技に対しどう取り組んでいるのか、皆さんの参考にしていただければうれしいですし、バスケットボールに関わっていない方にも、一つのことに注力する姿をお伝えすることができればと思っています。  2018年10月27日、サンズとの試合でNBAのコートに初めて立ちました。第4クオーター途中から出場し、2得点2リバウンド。純粋にうれしかったことを覚えていますし、家族やお世話になった恩師などに連絡した時もすごく喜んでくれました。ただ、うれしかった反面、満足している自分は全くいませんでした。試合に出たのも勝利がほぼ確定してからの終盤。あくまで第一歩をようやく踏み出したんだという気持ちが強かったです。  NBAは「今までの常識はほとんど通用しない世界だな」とルーキー時代はよく思いました。技術、肉体、精神的に今まで当たり前に通用していたことが、この世界では全然通用しない。もっと成長していかなくてはと毎日思っています。しかし、そんな世界でも「自分はやっていける」という自信もあります。バスケットボールの最高峰の舞台だからこそ、やりがいがありますし、毎日自分を高められることが楽しくてしょうがないです。  日本代表としては昨年、東京五輪の前哨戦となるW杯を経験しました。親善試合では格上のドイツに勝つなど「自分たちは強くなっている」と自信がありましたが、実際は5戦5敗。考えの甘さを痛感し、あんなに悔しい思いをしたのも久しぶりでした。技術、フィジカル、試合への臨み方、全ての面を改善し、何倍も他の国より努力して成長しないと、五輪でもまた同じ繰り返しをするだけです。W杯の悔しさを忘れずに、あのW杯のおかげで自分たちは強くなれたと言えるように、選手一人一人が今できることに集中し、成長し、本当の意味で強くなった日本代表を皆さまにお見せすることができたらなと思っています。  ◆渡辺 雄太(わたなべ・ゆうた)1994年10月13日、香川県生まれ。25歳。小1からバスケットボールを始める。香川・尽誠学園高では2011、12年と全国高校選抜優勝大会で準優勝。14年9月に米ジョージワシントン大に進学し、NCAA1部で活躍。卒業後、18年7月にグリズリーズとツーウェー契約し、同年10月のサンズ戦で日本人2人目のNBAデビュー。両親も元代表選手。206センチ。

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(2020/07/25)