平壌総合病院建設現場で金正恩激怒(Japan In-depth)

【リンク先抜粋】
朝鮮労働党創建75周年(10月10日)記念日までの完成を目指して進めている平壌総合病院の建設現場で烈火のごとく怒った。 朴奉珠、朴泰成の朝鮮労働党中央委員会の両副委員長、金才龍内閣総理と平壌総合病院建設連合常務の活動家たちを前にして、責任者を全て交代させるよう指示したのだ。 朝鮮中央通信を始めとした北朝鮮メディアは20日、金正恩の発言を伝える際、「厳しく指摘された」「手ひどく叱責された」「威厳を持って批判された」などの表現を使った。驚くべきことにその怒りの内容を労働新聞1面で9枚の写真付きで報道した。 前日の朝鮮労働党軍事委員会拡大会議でも、100人ほどの幹部を集めて身振り手振り話す姿が朝鮮中央テレビで伝えられたが、その表情を見ると、この会議でも明らかに何かを強く叱咤している様子だった。 朝鮮中央通信は、「人民軍指揮メンバーの政治・思想生活と軍事活動で提起される一連の問題を指摘し、党の思想と要求に即して人民軍の指揮官、政治活動家に対する党の教育と指導を強めるための問題が討議された」と伝えたが、この指摘からも兵士の規律が緩み、将校の不満も重なり、思い通りに金正恩の統制が取れていない様子が伺えた。 金正恩の健康不安の中で登場した北朝鮮の「正恩・与正の兄妹体制」は、うまく機能していないようだ。北朝鮮の現状を無視した主観的政策が乱発されて空回りし、民心をますます遠ざけている。 ■半月で正反対の評価を下した金正恩 平壌総合病院の建設は、経済制裁と新型コロナウィルス対策のための国境遮断という厳しい状況の中で、「全面突破戦」の成果を見せるための目玉政策として打ち出した事業だ。3月の起工式で金正恩自らが演説を行って200日で建設せよと指示していた。 未曾有の外貨不足と食糧不足が重なり統治力が弱まる中で、「人民愛」を見せることで権威の回復を図ろうとしたのであろうが、労力の強制動員、上納金の強要などが重なり、むしろ民心の猛烈な反発を買ったようだ。 わずか半月前の7月2日の政治局拡大会議では「建設者の非常な精神力と献身的な努力によって、困難で不利な条件を果敢に克服し、日程計画通りに推進されていることに満足の意を表した」(朝鮮中央通信)としていた金正恩であったが、住民の反発に遭遇し、半月後にはそれと正反対の叱責を行った。こうした「手のひら返し」の行動を見ても金正恩の統治力が

続きはこちら

(2020/07/25)