ネットの誹謗中傷の要因“公正世界仮説”とは?(TOKYO MX)

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TOKYO MX(地上波9ch)朝のニュース生番組「モーニングCROSS」(毎週月~金曜7:00~)。7月1日(水)放送の「オピニオンCROSS neo」のコーナーでは、IT起業家の関口舞さんがネットの誹謗中傷の要因である“公正世界仮説”について述べました。 ◆“公正世界仮説”とは? 群馬県の山本一太知事は、インターネット上で中傷被害にあった人を支援する条例を制定する方針を明らかにしました。これにより悪質な投稿を抑止するとともに、被害者からの相談を無料で受け付ける窓口を設置し、専門家による法的助言や心のケアに繋げたいとしています。県によると、制定されれば都道府県で初の条例になるということです。 ネット上の誹謗中傷に関しては関口さんも「深刻な事態」と問題視するなか、特に注目しているのが性暴力被害を訴えたジャーナリストの伊藤詩織さんの件。伊藤さんはネットでの誹謗中傷に関して提訴されていますが、その過程で書き込みの分析を行った結果、名誉毀損になりうるものが3万件もあったそうで、「被害者がこれだけ批判されるのは異常」と危惧。批判の内容は「酔っぱらったのが悪い」、「2人で夜に異性と会ったのが悪い」など被害者側を責めるものが多く、関口さんは「(被害者は)より一層辛い思いをされている」と案じます。 では、なぜ被害者が責められるのかと言えば、その要因の1つが「公正世界仮説」。これは社会心理学で使われている用語で、「人間の行いに対して、公正な結果が返ってくるものである」という思い込みのこと。いわば、「社会や世界に対して抱く理想」のことで、「努力すれば報われる」や「悪いことをした人は罰せられる」といった一般的な考え方ではあるものの、裏を返せば「罰せられる人が悪い人であるべき」などの固定概念があるといいます。関口さんは「誰もが秩序ある世界であってほしいという理想があるので、被害者に非があったほうが納得できるし、何の原因もないのに被害にあう世界であってほしくない。被害者が悪いと思った方が安心できるので、その原因を被害者に探してしまう傾向がある」と解説します。 ◆必要以上に自分を責め過ぎないために…… その解決策として、関口さんは「“悪”と“対策”をわけて考えるべき」と述べます。 例えば、治安の悪い場所で深夜にスーツケースを持って歩いていた日本人が強盗殺人にあった場合、公正世界

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(2020/07/24)