アヤソフィアでイスラム教礼拝 85年ぶりに「モスク」本格運用(産経新聞)

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 【カイロ=佐藤貴生】トルコの最大都市イスタンブールにある世界遺産の建築物アヤソフィアで24日、イスラム教の金曜礼拝が行われた。同国のエルドアン大統領が今月10日、「無宗教の博物館」という位置づけをイスラム教の礼拝所(モスク)に変更してから初めての礼拝で、アヤソフィアは約85年ぶりにモスクとしての運用が本格化した。欧米やキリスト教世界との軋轢(あつれき)が強まりそうだ。  ロイター通信などによると、エルドアン氏やトルコの閣僚らは新型コロナウイルス感染防止のため、マスク姿でアヤソフィア内部での礼拝に参加した。周辺の沿道は熱心なイスラム教徒ら多数の人で埋まり、関心の高さを示した。  アヤソフィアは6世紀にビザンツ帝国がギリシャ正教の聖堂として建設し、内部にはキリスト教のモザイク画やフレスコ画が残っている。イスラム教は偶像崇拝を禁じているため、これらの絵画は礼拝中、カーテンなどで覆われる。トルコ政府は「モスク化」の後も外国人や観光客の立ち入りを認める方針を示しており、礼拝以外の時間帯は観覧できる。  モスク化が決まって以来、欧米や正教会から反発の声が相次いでおり、ローマ法王フランシスコも12日、「非常に悲しい」と述べた。  アヤソフィアは1453年にイスタンブールを征服したオスマン帝国がモスクに改造し、世俗主義を国是とするトルコの初代大統領アタチュルク政権下の1935年から博物館となっていた。トルコの裁判所が10日、博物館と規定した34年の閣議決定を無効とする判決を下し、エルドアン氏が同日、モスクに地位を変更する大統領令に署名した。

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(2020/07/24)