『ジュラシック・パーク』3DCGの映像革命…『炎の王国』に至る25年を“恐竜”で辿る(MOVIE WALKER PRESS)

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遺伝子工学で蘇った恐竜たちの恐怖を描き、大ヒットした1993年公開の『ジュラシック・パーク』。生きているような恐竜たちを初めて、リアルな3DCGで描き上げた本作は、デジタル・テクノロジーの力を世界に知らしめ、その後の映画界の流れを変えた記念碑的作品だ。米アカデミー賞視覚効果賞に輝いた第1作から『ジュラシック・ワールド/炎の王国』(18)まで、25年にわたりテクノロジーと共に進化を続けてきたシリーズを振り返ってみたい。 【写真を見る】映像技術が飛躍的に進化!「ジュラシック・パーク」シリーズ25年の“恐竜”を振り返り<写真27点> ■アニメーターの意地で実現したCGの導入 『ジュラシック・パーク』の準備が始まったのは1991年のこと。しかし当初、CGの使用は想定されていなかった。当時はまだ、CGでリアルな生物を描くのは不可能だと考えられていたからだ。恐竜たちはアニマトロニクス(※生物を模したロボットを使用した撮影技術)をメインに、全身が映るショットはストップモーション・アニメーションという、当時としては標準的な使い分けで準備が進められた。 VFX担当のILM(※ジョージ・ルーカスが設立した特殊効果スタジオ)の役割は合成などのサポートで、パペットでの撮影が困難なT-レックスから逃げるガリミムスの大群のみCGが予定されていた。しかし『ターミネーター2』(91)などの実績を持つILMのCGアニメーターのなかには、“オマケ”のような扱いに不満を持つ者もいた。そこで、彼らは密かにリアルなT-レックスのCGを作製。そのクオリティを目にしたスティーヴン・スピルバーグ監督は、ストップモーションをCGに切り替えることを決定する。CGアニメーターの意地が、VFXの歴史を変えることになったのだ。 ■CGによるデジタル映像の進化 ストップモーションは中止になったが、担当のティペット・スタジオはすでに恐竜たちの演出プランを完成させていた。モンスター作りの第一人者でもある彼らは映画に残留。ジープを襲うT-レックスと、キッチンでのラプトルとの攻防戦という本作を代表する見せ場を任された。 ただし、彼らはCG初心者だったため、アニメーション用パペットにセンサーを取り付け、その動きをコンピュータに入力する装置DID(Dinosaur Input Device)を開発。手作業で一コマずつ動かされたパ

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(2020/07/24)