阪神北條「借り返そうとみんな必死」主将代行でV打(日刊スポーツ)

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<中日2-5阪神>◇24日◇ナゴヤドーム キャプテン代行が決めた! 2番北條史也内野手が振り抜いた当たりは、左翼福田の頭上を越えていった。一塁走者陽川の生還までを二塁ベース上で見届けると、ヒーローは右手を小さく握った。続けて三塁側ベンチへ、左手で大きくガッツポーズを作った。 1点を追う7回1死満塁。3つの四球で巡ってきた逆転機に、背番号2は燃えていた。左腕岡田の141キロ直球をたたき、走者一掃の適時二塁打。これが決勝打となった。「チャンスで凡退していたので、何としても取り返す気持ちで打ちました。ヤギさん(青柳)も頑張ってくれていたので、逆転することができて良かったです」。5回は1死一、三塁の同点機でセーフティースクイズを失敗し、空振り三振に倒れていた。ミスを挽回し、この回に代打を送られていた先発青柳にも勝ち星を付けた。 責任感も人一倍だ。主将糸原が22日広島戦で右手有鉤(ゆうこう)骨を骨折。戦線を離脱した。前日23日からは矢野監督に指名され、キャプテン代行を務める。「あまり考えすぎないように。でも、自分らしく。全力でプレーしようと思っています」。前日は今季4度目のスタメンも3打数無安打で途中交代。悔しさをバットに乗せてもいた。 強い覚悟がある。12年の高卒ドラフト2位は今季で8年目。なかなかレギュラーに定着できず、ここまで規定打席に到達したシーズンは1度もない。がむしゃらにバットを振った昨秋キャンプ。「1回は(フルシーズンで)出てみたい」と本音をこぼした。今季も同学年のライバル木浪と激しく遊撃を争う。負けるわけにはいかない。 チームはナゴヤドームで昨年からの連敗を4で止めた。矢野監督は苦手とする先発左腕大野に、大幅な打線組み替えを敢行。相手エースに好相性の陽川を、プロ初の1番で起用する“奇襲”に出た。さらに今季初先発の中谷や植田ら8人の右打者を並べた。福留、糸井の両ベテランを外す飛車角落ちでも勝利への執念を見せ、再び貯金を1に戻した。 ヒーロー北條は敵地での前カードで食らった3タテに「その借りを返そうと思ってみんな必死でやっている。ファンの皆さんも応援よろしくお願いします」。頼れるキャプテン代行が、背中でチームをけん引する。【奥田隼人】

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(2020/07/24)