【茨城】水戸一、耐え忍んで逃げ切り16強入り…コロナ禍でも貫いた校是「堅忍力行」 (スポーツ報知)

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◆高校野球代替大会▽茨城3回戦 水戸一3―1岩瀬日大(24日・笠間市民球場)  県内屈指の名門進学校・水戸一が岩瀬日大に3-1で勝利し、4回戦に進出した。3回に4番・青山拓矢(3年)の2点二塁打などで3点を先制し、佐次泰晟、古谷崇晃(ともに3年)の継投で毎回安打を許しながらも、3併殺と粘りの野球でピンチをしのいだ。25日には8強入りを懸けて、常総学院から金星を挙げた多賀と対戦する。  勝利の校歌斉唱はない。恒例の全校応援による歓喜の嵐もない。水戸一の選手たちは静かに喜びをかみしめ、三塁側スタンドに集った保護者たちに頭を下げ、感謝を示した。コロナ禍で迎えた特別な夏に16強入り。竹内達郎監督(47)は誇らしげにナインを見つめた。  「選手たちはこの限られた境遇の中で、かなりポジティブにベストを尽くしてきた。その経験がこの試合に生きていると思います」  試合が動いたのは3回だ。2四球で得た2死一、二塁の好機、主砲の青山が打席に向かった。すぐさま伝令が飛ぶ。「いつも通り、思い切って行け」。心が落ち着いた。「行くぞ~!」。雄たけびを挙げ、白球に集中する。初球だ。104キロのスライダーが高めに浮いた。シャープに振り抜く。強い打球がセンターを襲った。2者が生還。先制だ。  「練習通りに右中間へ打つことができました」。岩瀬日大との試合が決まると、相手のエース・小松浩太朗投手(3年)を攻略するため、竹内監督自らが打撃投手を務めてスライダー対策に傾注。5番の豊田楓斗(3年)も適時二塁打で続き、計3点を挙げた。守りでは毎回走者を許すが、相手に11残塁と流れを渡さず、1失点で逃げ切った。ピンチにこそ前を向き、力を結集する。そんな自らの野球を完遂した。  自主性こそ水戸一の伝統であり、持ち味だ。同校も新型コロナの感染拡大で3月初旬、休校を余儀なくされた。登校も部活動もできない。しかし、指揮官はこう訴えた。  「見えない敵はウイルスじゃない。嘆き、失望、あきらめだ。敵は己の内に有り。『コロナだから練習できない』じゃなくて、チーム力を上げる契機にしたい。プラスに変えていきたいんだ」  主将の折橋秀哉(3年)を中心に、ナインは「分散練習」を決断した。水戸市を中心に県の北部、西部…と4地区に分かれ、少人数で集い、基礎練習に取り組んだ。  折橋は言う。  「これまでもテスト期間にな

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(2020/07/24)