楽天のエース・岩隈から決勝打…坂本勇人2000安打への道 あと95本(スポーツ報知)
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巨人の坂本勇人内野手(31)の通算2000安打達成が期待される今季。スポーツ報知では、「坂本勇人2000安打への道」と題して、これまでの勇人の活躍を、当時の記事で振り返る。
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楽天のエース・岩隈に対して3回、坂本の先制二塁打で勢いづいた打線は4連打を含む6安打を集め、一挙4点。7回にラミレスの適時二塁打、9回にも亀井の2点三塁打でダメを押して、連夜の快勝。侍ジャパンのエース格を攻略して、貯金を今季最多タイの「15」に伸ばした。
◆巨人7―1楽天(2009年5月23日・Kスタ宮城)[勝]内海 8試合1勝3敗[敗]岩隈 8試合5勝2敗
見逃すはずがなかった。岩隈の真ん中へ甘く抜けてきたスライダーに、坂本は迷いなくバットをぶつけた。「岩隈さんのようないい投手は、ワンチャンスをものにしないと。失投が少ない投手なので、1球で仕留められるようにミートすることを心がけていました」
好球必打―。勇人の言葉はそのまま、ナイン全員の強い思いを代弁していた。先制二塁打が左中間を破った瞬間、ベンチが沸いた。
突破口を開いた。3回1死二塁。坂本が岩隈の失投を逃さず、2夜連続の先制打。移籍後初スタメンの工藤がタイムリーで続いた。小笠原も「いいピッチャーですから、ひとつのチャンスをものにしようという思いは強かった」としぶとく右前タイムリー。ラミレスが中前安打でさらに好機を広げ、亀井が適時打をセンターへ運んだ。怒とうの4者連続安打などで一気に4点を奪った。
岩隈の攻略にナインは一丸となっていた。試合前のミーティング。制球力抜群の右腕に対する特別プランがスコアラー陣から告げられた。
どうせ低めに集められるなら、高低にこだわらずに内外角のコースを絞り込み、早いカウントから打って出る―。逆転の発想がはまった。3回の猛攻は、いずれもストライクを取りに来た甘いボールをたたいたものだった。
野手陣にもうひとつの秘めた思いもあった。「みんな口には出さないけど、心の中の合言葉は『テツを勝たせたい』だったはず」2安打3打点と暴れた亀井が、みんなの気持ちを代弁した。
内海が2軍再調整から復帰した16日の広島戦。7回無失点と好投しながら、打線が1点も奪えず引き分けた。悩める左腕を何とか援護したかった。
日本を代表する右腕を倒しての2連勝。侍ジャパンではほぼ完ぺきだっ