関脇正代が1敗守る 背中合わせからの勝利に「ラッキー」(産経新聞)

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 大相撲では「関脇が強い場所は面白い」と言われる。優勝争い常連の横綱や大関を脅かし、後の大関昇進にも期待が膨らむからだ。今場所はその様相を呈してきた。西関脇の御嶽海とともに白星を重ねているのが、東関脇の正代だ。  1敗を守ったこの日は想定外の相撲になった。遠藤に左腕を手繰られ、土俵際まで攻められる。左からのすくい投げはすっぽ抜け、そのまま体を1回転させて苦境を脱出。一方、遠藤も体勢を崩しており、逆向きに1回転。一瞬背中合わせになる珍しい光景だった。  くるっと回って向かい合うと、今度は右腕をつかまれた。とったりをこらえて土俵際まで追い込むと、最後は左腕を伸ばして押し出した。「ちょっと崩れかけたけど何とか持ち直せた。きょうはラッキーだった」と冷や汗をぬぐった。  東農大出身でもともと期待の大きな力士が、ここ数場所でさらに力を付けた印象がある。昨年九州場所で11勝、今年1月の初場所で13勝。3月の春場所では関脇で8勝した。続く夏場所の中止は「勝ち越すほどプレッシャーは大きくなってくる。いい感じに肩の力が抜けていいのかなと思う」と前向きに捉えている。  熊本県出身。東京五輪の聖火ランナーとして5月に故郷を走る予定だった。コロナ禍で延期となり、「残念だけど、選ばれている人みんなが同じ気持ちだと思う。(来年)もし走れるタイミングで五輪が開催されたらぜひ走りたい」。大関に昇進してその大役を全うできたら言うことなしだ。(浜田慎太郎)

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(2020/07/24)