霧馬山が初挑戦で大関撃破、同郷鶴竜“監視”で開花(日刊スポーツ)

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<大相撲7月場所>◇6日目◇24日◇東京・両国国技館 西前頭3枚目霧馬山(24=陸奥)が、大関初挑戦で初勝利を果たした。 【写真】寄り切りで敗れ呆然とした表情の貴景勝を助け起こす霧馬山 貴景勝の押しを俊敏な動きでかわし、得意の四つ相撲で寄り切った。大関初挑戦で白星を挙げるのは、初場所の炎鵬以来、平成以降では34人目。同じモンゴル出身で兄弟子の横綱鶴竜から食事面などで指導され、素質が開花しつつある。横綱白鵬、新大関の朝乃山、関脇御嶽海の3人が初日からの全勝を守った。    ◇   ◇   ◇ 華麗に飛んだ。霧馬山は貴景勝に土俵際まで押し込まれたが、飛ぶように左に回り込んでまわしを取った。あとは前に出て、大関を土俵下に吹っ飛ばした。「負けたと思ったけど、最後にまわしが取れた」。貴景勝には昨年12月の冬巡業で初めて稽古をつけてもらった。同学年の大関からの殊勲星に「すごいうれしいです」。モンゴルから来日して約5年。少したどたどしさが残る日本語で、笑顔を見せた。 師匠の陸奥親方(元大関霧島)を思わせる細身の体も、新十両昇進から1年半足らずで約10キロ増えた。昨年9月、先代井筒親方(元関脇逆鉾)の死去にともない、鶴竜ら井筒部屋の力士が移籍。モンゴルにいたときから「テレビで見ていてあこがれだった」という横綱に、土俵内外で積極的に指導された。「横綱が来て悪いことはひとつもない。若い衆もめちゃくちゃ稽古をするようになった」。稽古では毎日胸を出してもらうようになり「すり足一つでも厳しく見てもらえる」。食事では茶わん3杯のご飯を食べるまで、鶴竜が付きっきりで監視。「めちゃくちゃきつかった」という“食トレ”で体重は140キロまで増え、前に出る圧力がついた。 モンゴルの遊牧民として生まれ、性格は穏やか。しこ名に馬が入り、着物も馬が描かれた反物は「ペガサスみたい」とお気に入り。日本でも馬が恋しくなり、幕下時代は千葉県内の乗馬クラブで馬と触れ合うことでリフレッシュすることもあったという。 今場所が初めての上位総当たりだが、幕内後半の取組にも「慣れてきた。すごい、いいですね」と充実感が上回っている。7日目は初の横綱戦。「自分の相撲を取れるようにしたい」と、今度は初挑戦初金星を狙う。【佐藤礼征】 ◆霧馬山鐵雄(きりばやま・てつお)本名・ビャンブチュルン・ハグワスレン。1996年4月

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(2020/07/24)