コロナ時代を生きる 走れ!トーマス号 大井川鉄道のいま(静岡県)(静岡放送(SBS))
【リンク先抜粋】
「コロナ時代を生きる」です。ローカル線の大井川鉄道がいま、もがいています。一時、ほとんどの運転を取りやめるなど、経験をしたことがない危機をどう乗り越えようとしたのでしょうか。
4連休2日目の7月24日、大井川鉄道の人気者「きかんしゃトーマス号」のまわりは、家族連れの笑顔があふれていました。
<栃木県からの客>「(Q.何に乗るの?)トーマス!トーマスに乗りに来ました」
大井川鉄道の名物広報、山本豊福さんです。この3カ月は苦労の連続でした。
<大井川鉄道 山本豊福広報課長>「(Q.これまでにないつらい時期を振り返って?)はっきり言うと思い出したくない」
大井川鉄道は日本で唯一、年間300日以上SLが走る路線として鉄道ファンに人気の鉄道です。さらに、地元の人にとっても大切な足です。しかし、この小さなローカル鉄道を新型コロナウイルスの影響が直撃しました。SLをはじめ、電車も朝の3本を除き運転をやめました。これは開業以降、初めてのことです。
<山本広報課長>「いくら会社を存続させるためでもこのような形は残念。いまは我慢というか。またカメラの前で大きな声で大鉄に乗りに来てくださいと言いたい」
運転を再開した時には、お客さんを笑顔で迎えたい。山本さんたちが動き出しました。新たな生活様式にあわせたお客さんの迎え方も考えました。
<大井川鉄道広報 徳丸茜さん>「窓を開けて開放的な状態で運行している。指定席で間隔を開けて乗車できるように」
いつも満席のトーマス号も例外ではありません。一度に乗車できる人数を半分に減らしました。また、改札では消毒などの感染症対策をとりました。
<山本広報課長>「たぶん収束には時間がかかる。うまいこと乗り切っていければ。策を講じながら」
たとえ、収入が減ろうとも待ってくれる人のために運行したい。鉄道マンの意地です。
6月26日、トーマス号がいよいよ川根路を走る日が来ました。
客「待ってました」
大井川鉄道の新たな旅立ちの日を見届けようと、雨の中、多くのお客さんが新金谷駅に集いました。
<山本広報課長>「一言でいうとうれしい。いろいろな思いがわきあがってくる。でもみんな乗り越えたということでしょう。人はすごいですよね。色々努力をして時には涙を流しながらかもしれないが、乗り越えたからきょうがあってトーマスが運転できた」
大井