プロ注目白樺学園・片山7回0封9奪三振/北北海道(日刊スポーツ)

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<高校野球北北海道大会:白樺学園7-0帯広柏葉>◇24日◇1回戦◇帯広の森野球場 十勝地区では24日、昨秋全道王者で8月の甲子園交流試合に出場する白樺学園が、初戦で帯広柏葉を7-0の8回コールドで下した。最速148キロのプロ注目右腕、片山楽生(3年)が先発し7回4安打無失点。9奪三振の好投で、20年最初の公式戦を飾った。 【写真】2者連続三振を奪い、声を上げベンチに引き上げる白樺学園の片山    ◇   ◇   ◇ 久しぶりの公式戦に胸躍った。片山は初回、2死から3人目の打者を3球三振。6回まで毎回の計9個の奪三振を重ね、7点リードした8回は岩田拳弥、坂本武紗士(ともに3年)に後を託した。4安打を許したが、2回はけん制で刺し、7回は併殺に打ち取るなど、走者を抱えても動じなかった。打者22人で21アウトを奪い「最初は硬かったが中盤から終盤で徐々に良くなってきた。試合を重ねながら状態を上げていきたい」と前を向いた。 決して万全ではなかった。昨秋から筋力アップし7キロ増の81キロに。「大きくなった体とフォームが、うまくフィットさせられなかった」。大会2週間前の実戦でも失点を重ねるエースに、戸出直樹監督(44)が、手を差し伸べた。「ただ左足を前に出して投げるだけだぞ」。シンプルな言葉に片山は「考えすぎていた。左足を無理に前に出そうとして体が沈み込んでいた。監督に感謝です」。無駄に歩幅を広げずに、リラックスして投げることを意識することで、フォームも少しずつ落ち着いてきた。 この日、視察に訪れたヤクルト伊東昭光編成部長(57)は「切れのいいストレートと変化球で三振を取れる。小気味いい投手。けん制もバント処理も上手で総合的に高いレベルにある」と高評価した。この日の最速は、同球団のスピードガンで143キロ。最速148キロには及ばなかったが、20年の初の公式戦で、上々の投球を披露した。 8月17日の甲子園交流試合(対山梨学院)が控えるチームは、これで昨秋の地区予選から道内公式戦8連勝。「地区で勝って北北海道大会で優勝して甲子園でも勝つ。公式戦無敗で終える。それが最高の夏の終わり方」。北大会優勝まで残り5勝。エースがけん引役となり、13戦無敗のまま、聖地でのラストバトルに弾みをつける。【永野高輔】

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(2020/07/24)