桃園・大渓の民間信仰描いた漫画をドラマ化 来月撮影開始へ/台湾(中央社フォーカス台湾)

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(台北中央社)北部・桃園市大渓の民間信仰を題材にした台湾漫画「神之郷」がドラマ化されることになった。8月初旬にクランクインし、作品の95%以上が大渓で撮影される予定。製作側は、その土地に対する廟関係者の努力を表現し、漫画で描かれる「人と神の約束」と呼応させたいと意気込みを示している。 「神之郷」は台湾の漫画家、左萱(さけん)の作品。「三国志」の関羽を神格化した「関帝」の誕生日である旧暦6月24日に大渓で行われる伝統的な宗教行事「六月廿四」を中心に、地域の風景や人情を描いた。同作は日本語版が電子書籍で出版されている。全2巻で、上巻は2017年、第10回日本国際漫画賞で入賞した。 ドラマ版の版権は台湾の映像製作会社、トランスワールド(映画製作)が取得。チュアン・ジンシェン(荘景燊)監督がメガホンを取り、ワン・リーウェン(王莉雯)が脚本を担当する。1話60分で、全10話の予定。製作陣は物語をより広がりのあるものにするため、1年半をかけて実地調査をし、大小複数の廟を訪問して大渓の人々の文化や歴史、生活への理解を深めた。 主要キャストは、ディノ・リー(李玉璽)やクロエ・シャン(項婕如)ら。ディノが演じるのは関帝と契りを結んだ男子大学生で、幼少期の願いを叶えるため、神将(神様の大型人形)を担いだり、道教の神様「三太子」を踊ったりする練習に励むという役どころ。ディノは撮影のため、10数キロの竹組みを担ぐ練習から始め、最終的に、重さ40キロの神将に挑戦した。神将は通気性が悪いのに加え、当時は気温も高く、危うく熱中症にかかりそうになったという。 同作のティザー予告編はすでに動画共有サイト「ユーチューブ」で公開されているほか、カンヌ国際映画祭や東京国際映画祭などの併設マーケットでも紹介され、海外の業界関係者やメディアから注目を浴びたという。 (葉冠吟/編集:名切千絵)

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(2020/07/24)