国立競技場から池江璃花子選手が世界へメッセージ「希望があるからこそ頑張れる」 東京五輪まで1年(産経新聞)
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新型コロナウイルスの感染拡大で延期となった東京五輪は23日、2度目の「開幕まで1年」を迎えた。世界でウイルスの感染拡大が収まっていないことをふまえ、大会組織委員会はこの日、昨年のような大規模イベントは控え、メインスタジアムの国立競技場(東京都新宿区)で世界に向けたメッセージを発信するにとどめた。
【写真】練習を公開した競泳の池江璃花子
メッセージは1年後に行われる開会式が始まる午後8時に合わせて発信された。白血病からの復帰を目指す競泳女子の池江璃花子選手(20)=ルネサンス=が登場。3月にギリシャで採火され、都内で保管されていた聖火のともったランタンを拾い上げ、大会を目指す世界中のアスリートに対するエールや、医療従事者や大会を支える人々に対する感謝や敬意を込めた言葉を紡いだ。
コロナ禍で大会開催を不安視する声がくすぶる中、池江選手は「希望が遠くに輝いているからこそ、どんなにつらくても前を向いて頑張れる。私の場合、もう一度プールに戻りたい、その一心で辛い治療を乗り越えることができました」と語り掛け、「1年後のきょう、この場所で希望の炎が輝いていてほしいと思います」と、五輪を目指すアスリートの思いを代弁した。
組織委は開幕1年前に際し、人を集めずに世界に呼び掛ける方法を模索してきた。開閉会式の演出チームの1人であるクリエーティブディレクターの佐々木宏氏が手掛け、池江選手も出演を快諾したという。