御嶽海、遠藤を２秒で圧倒 ５連勝に「当たり前でしょうね」（産経新聞）
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３場所ぶりに“定位置”の関脇に戻ってきた。下位と当たる序盤戦で取りこぼしはできない。５連勝の感想を聞かれた御嶽海は「当たり前でしょうね。この地位ですから」と自信たっぷりに言った。
技巧派の遠藤に何もさせなかった。頭で当たると、前傾姿勢で体ごと押し込んだ。そのまま足を止めずにズンズン前へ。わずか２秒３で一直線に押し出した。
歴代２位の１７場所連続で三役を務めた。大関昇進のチャンスもあったが、ものにできないうちに年下の貴景勝、朝乃山に番付で抜かれた。自身は平幕への転落も経験した。
鼻っ柱が強いだけに、心中穏やかではないだろう。今場所前には「関脇だけど引っ張っていくつもり。２回も優勝しているわけだから」と語っていた。大関の２人はいずれも優勝１回。自分が勝っているというプライドがにじむ。
新型コロナウイルスの影響で外出できなかった期間は、ボクシングのミット打ちや縄跳びなど工夫しながら体を動かした。出稽古ができなかったことによる実戦不足もここまでくればもう心配ない。３度目の優勝へ、そして大関昇進へ。この連勝を少しでも伸ばしたい。（浜田慎太郎）
