足寄14年ぶり校歌、2人の3年がけん引/北北海道(日刊スポーツ)

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<高校野球北北海道大会:足寄12-1鹿追>◇23日◇2回戦◇帯広の森野球場 十勝地区では23日、足寄が鹿追を12-1の6回コールドで下し、06年夏以来14年42季ぶりの勝利を挙げた。エース山下隼人が5回を自責点0、さらに3安打3打点と気を吐くと、主将の福田瑛二捕手も好リードし、12人中2人だけの3年生がけん引した。今春、元日本ハムの池田剛基監督(35)が就任。同監督が足寄町教育委員会の任期付職員として指導を開始した18年春に入部した1期生が、1勝を新監督にプレゼントした。    ◇   ◇   ◇ 胸を張り、14年ぶりの校歌を歌いきった。5回を1失点(自責0)&3安打の山下隼は「投打でやってきたことが発揮できた」。女房役の福田も「1年生のときから試合に出てきたが、ずっと勝てなかった。最後の夏に勝てて、うれしい」と喜んだ。 福田は5回、1失点すると内野手をマウンドに集めて言った。「どれだけ点差があっても試合は終わるまでわからない。最後まで集中しよう」。帯広緑陽と対戦した2年前の夏初戦、2点リードの9回に3点を奪われサヨナラ負けを喫した。1年生だった山下隼、福田の2人もグラウンドに立っていた。悔しかった経験を、この日のコールド勝ちに生かすことができた。 休部状態だった同校野球部は、17年夏に6年ぶり単独出場。18年には元日本ハムの池田監督(当時コーチ)が指導を開始した。「池田さんに教えてもらいたい」と地元に残った福田は、「8割の力で、しっかりしたフォームでスイングすることを教わった」。山下隼も「軸足にしっかり乗って、右手で壁をつくり投げることを学んだ」。池田イズムが2年半で浸透した。 昨冬、町内の屋内ゲートボール場が改修され、野球部が優先利用できるよう、町が整えてくれた。18日の練習中には、地元の企業から弁当が差し入れられた。池田監督は「支えを受けて、ここまで来た。感慨深い」。町の思いも背負い、25日は昨秋初戦でコールド負けした帯広農にリベンジする。【永野高輔】

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(2020/07/23)