JRA移籍初戦でも侮れないエン/HTB賞(日刊スポーツ)
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日曜札幌9RのHTB賞(2勝クラス、芝2000メートル、26日)では、エン(牡3、青木)が地方川崎競馬からJRAに移籍後初戦を迎える。
【写真】9馬身差勝ち スパーキングデビューを勝利したエン
地方在籍時、初戦、2戦目の川崎ダート戦でスピードの違いを見せつけ連勝。3戦目、4戦目は中央の芝に舞台を移し、クラシック戦線を目指して共同通信杯、スプリングSに参戦するも7着、9着と敗れた。それでも遅生まれの南半球産でまだまだ成長の余地を残している馬。父であるタヴィストックの父は99年凱旋門賞を制した仏調教馬のモンジュー。欧州の血が入り、洋芝適性は見込めるはずで、ここで素質全開の可能性は十分に秘めている。
7月初旬に美浦トレセンへ入厩し、乗り込みを開始し坂路、ウッドで計4本の追い切りを消化した。札幌入厩後初となる23日の最終追い切りは、丹内騎手を背に、札幌ダートを馬なりで4ハロン55秒1-12秒4。首をグッと沈み込ませる独特のフォームで、しまいも反応良く伸び切った。
この日札幌競馬場に駆けつけ、追い切りの様子を見届けた青木師は「いい動きでしたね。少し輸送で体は減っていますが、カイバ食いは良好です。(函館2歳Sを優勝した)丹内騎手も勢いづいているし、頑張ってほしい」と納得の動き。師は兼ねてから同馬の秘める素質を高く評価していた。また、感触を確かめた丹内騎手も「すごくいい背中をしている馬ですね。条件戦なら十分通用すると思う。力の要る洋芝も合う」と好評価だ。中央転入初戦から、春のクラシックに参戦できなかった悔しさを晴らす走りに期待したい。【井上力心】