広島に野村が帰ってきた 6回1失点最下位転落も光(日刊スポーツ)

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<阪神3-3広島>◇22日◇甲子園 広島野村祐輔投手(31)が、今季初登板初先発で6回1失点と力投した。阪神戦(甲子園)に先発。勝ち星こそつかなかったものの、最速143キロの直球を軸に変化球を丁寧に投げ分け、勢いに乗る猛虎打線を封じ込めた。9回に逆転したものの、守護神の菊池保が1点を守りきれず引き分けに終わり、最下位に転落した。 【写真】佐々岡監督は引き分けに終わり野村とエアタッチ    ◇   ◇   ◇ 野村が帰ってきた。甲子園のマウンドでセンター方向を一点に見つめ、深呼吸を入れた。阪神戦で今季初登板初先発。毎イニングの最初にプロ1年目から行うおなじみのルーティンで一息つき、5連勝中と勢いに乗る猛虎打線に立ち向かった。 初回を3人で片付け、2回は2死満塁のピンチを招くも、ガルシアを右飛に仕留め切り抜けた。1点リードの3回には2本の長打を浴び同点に追いつかれた。しかし奪われたのはこの1点のみ。5、6回は連続で3者凡退に封じた。勝ち星こそつかなかったものの、右腕は「最低限ゲームを作ることができたと思う」と胸を張った。 まさかのアクシデントだった。キャリアハイを目標に掲げ、充実のオフを過ごしてきた直後、2月の春季キャンプ序盤の坂道ダッシュトレーニング中に右ふくらはぎを負傷。リハビリ生活を余儀なくされた。3月11日に実戦復帰。新型コロナの影響でシーズンの開幕は3カ月遅れたものの、開幕ローテーション入りを逃し、プロ入りから9年目にして初の開幕2軍という悔しさを味わった。この日のマウンドは悔しさをぶつける投球だった。 6回1失点の力投にも「点を取ってもらってから粘ることができればよかった」と反省した。ただ先発投手が6イニング以上投げるのは、大瀬良を除けば12日中日戦で6回を投げた遠藤以来。中継ぎを含め苦しむ広島投手陣で、経験豊富な右腕がブルペン陣に休息を与える粘投を見せた。佐々岡監督は「6回を投げきって、最少失点。仕事をしてくれた。次につながる投球だった」と目を細めた。「まだまだこれからです」と野村。チームにそんな頼もしい右腕が帰ってきた。【古財稜明】

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(2020/07/22)