湘南が今季初勝利! 鹿島は連勝ならず早くも5敗目…◎J1第6節(サッカーマガジンWeb)
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ホームの湘南は前節から先発7人を入れ替え、今季新加入のGK谷とMF馬渡が初出場。19歳の谷はこの試合がJ1デビュー戦となった。対する鹿島は、前節ベンチスタートのDF杉岡、MF永木、土居、白崎がスタメン入り。試合前のメンバー紹介では、古巣対戦となった杉岡、永木に湘南サポーターから大きな拍手が送られた。
膠着状態が続いた前半、ボールを支配したのは鹿島だった。だが、怖さはなかった。ベンチのザーゴ監督は「もっとテンポを上げていこう」と叫んだが、単調な攻撃のリズムは変わらなかった。前節2得点でチームを勝利に導いたFW上田もこの日は不発。60分に強烈なシュートを放ったが、ゴールポストの乾いた音が響き、直後にピッチをあとにした。
試合が動いたのは66分。先制点を奪ったのは、耐え続けていた湘南だった。馬渡の右CKに頭で合わせたのは途中出場のFW石原。交代出場から9分後、チーム最年長のベテランが持ち前の勝負強さを発揮した。
終盤は鹿島の反撃を受けたが、3498人の湘南サポーターが“拍手”でホームチームを後押し。「制限のあるなかで多くのサポーターに来てもらい、いいゲームを見せたいという思いで選手は頑張った」(湘南・浮嶋敏監督)。湿度82%の過酷な環境でも最後まで足を止めなかった湘南が、「ベルマーレらしい勝ち」(浮嶋監督)で今季初の勝ち点3をつかんだ。
一方、早くも今季5敗目を喫した鹿島。18日の第5節・横浜FM戦で今季初勝利を飾ったが、勢いを持続できなかった。ザーゴ監督は「予想通りの試合展開になった。彼らの戦法は分かっていたが、それを実行された」と唇をかみつつ、「やっていることは間違っていない。しっかりと取り組み続け、結果につなげたい」と語った。
現地取材◎多賀祐輔 写真◎J.LEAGUE