台北市長「両岸は一つの家族」の論調を維持 上海市とのフォーラムで(中央社フォーカス台湾)

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(台北中央社)台北市と中国・上海市の交流を目的とした「台北上海都市フォーラム」(台北上海双城論壇)が22日、オンライン形式で開催された。柯文哲(かぶんてつ)台北市長は、実務的に両岸(台湾と中国)間の事務に取り組む姿勢を示し、「交流は断交に、協力は対抗に、“家族”は“仇”に勝る」と強調した。 同フォーラムは両市が2010年から毎年持ち回りで開催しているが、今年は新型コロナウイルスの影響を受け、初めて遠隔会議の形式が取られた。同フォーラムに初参加した15年から「両岸は一つの家族」と主張してきた柯氏。両岸関係に対する自身の立場について、当時から変わっていないとした上で、互いに認識、理解、尊重、協力、了解し合う5つの「相互」が必要だとする理念を改めて示した。 フォーラムでは、両都市のコロナ対策などに焦点が当てられた。柯氏は、コロナ禍でも開催に踏み切ったのは、交流を継続する善意と決意の表れだと強調。互いに経験を共有し、コロナ後の課題に挑む糧にできればと期待を寄せた。 龔正(きょうせい)上海市長は、台北市のコロナ対策とその成果を高く評価するとともに両岸関係についても言及し、「両岸は一つの家族」とする立場を改めて表明。コロナ禍は両岸の人々の対面を阻んだが、心のつながりを阻むことはできないと述べ、フォーラムを通じてアフターコロナ時代の協力を強化し、両岸関係の平和的発展を促進させることに意欲を示した。 フォーラムで使用するウェブ会議システムをめぐっては、台湾でファーウェイの使用が禁じられ、一方の中国はグーグルを使いたがらないなどの事情があった。台北市政府の周台竹報道官によると、政治的な懸念や製品の信頼性などを考慮し、最終的に米シスコシステムズのシステムを採用したという。 (梁珮綺、李宛諭/編集:塚越西穂)

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(2020/07/22)