家庭用オリーブオイルは430億円市場に成長 和洋中を網羅する使い方提案が浸透(日本食糧新聞)

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伸びしろとして注目されていた購入経験率も若者層のエントリーが一部見られるなど、裾野も拡大しそうな気配にある。食用油市場全体の規模拡大の面でも同市場は重要なカテゴリー。付加価値オイルの筆頭格として、2020年も成長を維持しそうだ。 国内家庭用オリーブオイル市場は2019年、2018年比約5.4%増となる430億円(日本食糧新聞推定)に到達。消費増税による節約志向の影響を一部受けたものの、通年で需要を獲得し、売場を広げた。395億円に規模を縮めたキャノーラ油との差を広げ、金額ベースで食用油最大カテゴリーとしての地位を盤石化。需要喚起の面でも、健康感やおいしさ、生使いによる活用シーンの拡大など隙がなく、通年で多彩なニーズに対応した。 ジャンルで見ると高単価・差別化商材が主流のエキストラバージン(EXV)、スタンダードなピュアタイプともに総じて好調に動いた。輸入・商社系のアイテムも原料危機に直面した2017年と比べ、2018年に続き拡大基調が続いたもよう。 わが国のオリーブオイルの歴史は実は浅く、1990年代のイタメシブームを契機に市場は本格形成された。1995年当時の市場規模は現在の約12分の1の35億円だったが、主要メーカーの仕掛けにより規模が跳ね上がり、以降100億円台を安定してキープする構図となった。 現市場規模のターニングポイントとなったのは、「健康価値」と「生使いの拡大」に集約される。健康価値は2012年から脚光を浴び、注目度が大きくアップ。情報番組での露出やイタリア料理以外の使い方提案などで売場が拡大し、250億円規模に到達した。 生使いの拡大は参入メーカーの仕掛けによるところが大きく、和食など領域を順次拡大。食用油全体への健康価値の見直しも後押しし、さらにオリーブオイル独自の世界観(ファッション性)、“オリーブジュース”としての鮮度感もファン層の拡大につながった。これらにより2016年は360億円規模に到達、翌2017年は主要生産国(スペイン・イタリアなど)の原料危機により前年を割ったが、環境が緩和した2018年、2019年は連続して市場規模を拡大させている。

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(2020/07/22)