GoTo 静岡県内そろり船出 誘客、コロナ不安交錯(@S[アットエス] by 静岡新聞SBS)
【リンク先抜粋】
新型コロナウイルスの感染拡大で苦境に立たされている観光業界に対する政府の支援事業「Go To トラベル」が22日、スタートした。東京発着の旅行を対象外にしたり、キャンセル料の補償を表明したりと混乱が続く中、静岡県内の観光関係者からは誘客効果に期待しつつも「感染をさらに広げる恐れもあり、時期尚早では」と不安の声も聞かれた。
JR熱海駅近くの平和通り商店街は観光客の姿がまばらで、書き入れ時の夏にしてはやや寂しい光景が広がった。市内では当初、キャンペーン効果に期待感が漂っていたが、「東京除外」を受けて宿泊予約の取り消しが相次いだ。ある旅館経営者は「1日に10件以上のキャンセルがあった」と明かす。
同駅近くの「月の栖熱海聚楽ホテル」の森田金清社長(52)は「連休明けの27日以降、予約の動きが鈍い。東京除外でキャンペーンの効果は半減するだろう。それでも感染対策に万全を期してお迎えしたい」と語った。
浜松市西区の舘山寺温泉は遊園地やロープウエーなどの観光施設が7月上旬に営業を再開し、観光客が少しずつ戻り始めている。地元観光協会によると、東京を含む関東地方の観光客は全体の約2割。キャンペーンからの東京除外による影響は伊豆地域ほど大きくないとみられるが、キャンセルは出ている。
温泉旅館「時わすれ開華亭」は、感染が拡大する大阪からの予約も一部取りやめになったという。ただ、23~25日はほぼ満室と4連休の予約は好調で、若おかみの桜井理子さん(40)は「国の方針が分からず対応に苦慮したが、キャンペーンはありがたい」と話す。