「自殺ではなく“自死”を」自死遺族の思いと報道の在り方 問われるメディアのモラル(ABEMA TIMES)

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 そんな中、全国自死遺族連絡会の田中幸子代表理事は「自殺」という言葉自体を見直すべきではないかと指摘する。 「30年以上前から自死遺族支援を考えている人たちがいて、その人たちの中では自殺という言葉ではなく、自死という言葉が使われている。人間が死んだあとの言葉は、みんな事故死や病死、自然死、災害死など、全部(言葉が)『死』なんですよね。やはり『殺す』という言葉はすごく衝撃的なイメージがあって、私たちがいう自殺は『君が悪い』とか『自分を殺したんだから自分・個人の責任なんじゃないか』っていうことで、社会的な問題ではなく、個人の責任にしてしまう風潮がずっと続いたのではないかと思っています」  また、田中理事は、他にも見直すべき自死に関する報道があるとして「夏休み明けに子供たちの自死を防ぐために、9月1日に自殺予防週間をキャンペーンみたいな形で大々的にそこだけ一週間、一カ月やればいいという話ではない。日常生活の我々の、働き方だったり、学校の問題だったり、介護の問題だったり、日々の生活の中に(自死の可能性が)常にあるということを意識するために、派手なキャンペーンではなく、粛々とやるべきだと思う」と語る。 「自死という死に方を特別扱いしてほしくない。違うという意見もあるでしょうけど、病気と同じような形というか。多くは様々な社会的要因によって追い詰められた死であって、決して『死にたい人』が死ぬわけではないんですよね。だから変に腫れ物に触るようにしてほしくないし、事実を事実として伝えてほしい」  自身も息子を亡くした自死遺族である田中理事。1人ひとりのささいな普段の言動が「逃げ道をなくした人の力になるかもしれない」と訴える。 「自分の身近な人にやさしい言葉をかけてあげたり、いつも思ってるよーとか。常に声をかけてあげてほしい。日本人って『愛してるよ』や『心配してるよ』とか(言葉をかけることが)苦手な気がしている。私も後悔していて、息子に『愛してるよ』とか『大切なんだよ』とか、心ではいっぱいあったけど言葉としては伝えられていなかった。ぜひ言葉で伝えてほしい」

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(2020/07/21)