大戸屋買収に本気のコロワイド。株主の鼻先にニンジン? TOB価格3,081円の意味(LIMO)

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大戸屋はITバブル期の2001年8月にIPO(株式上場)しました。IPO後の株価は順調に上昇し、2002年1月に上場来高値3,270円に到達します。しかしその後は株価が急落し、最終的に2002年12月495円の安値まで下落しました。 よってコロワイドのTOB価格である3,081円を超える株価で株式を所有するのは、天井の2002年1月に取得した投資家のみということになります。つまり、大戸屋の株主のほとんどは、コロワイドのTOBに応じることでキャピタルゲインが得られるわけです。 ITバブル期の株価水準を回復できないままの上場企業も多い中、その時期に付けた天井に近い株価でTOBを行うコロワイドは太っ腹と言えるでしょう。株主総会でコロワイドの株主提案に反対した株主も、今回は直接自らの懐に響く話であり、情の部分はさておき、利の部分では目の前にニンジンがぶら下がっている状態です。 そして、こうしたTOBの株価設定を行ったコロワイドは、本気で大戸屋を取りに来た=子会社化を行う決意、と見ることができます(TOBにより株式シェアを19%から51%まで高め子会社化する計画)。

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(2020/07/21)