盗掘・盗採防止へ連携強化 希少種の絶滅回避へパトロール 奄美大島(南海日日新聞)

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 奄美群島希少野生生物保護対策協議会(会長・羽井佐幸宏県自然保護課長)の盗掘・盗採防止パトロールが20日、鹿児島県奄美大島の大和村内であった。国、県、奄美大島5市町村の担当者ら約20人が参加。専門家の案内で希少種の生息地のほか外来種の繁殖地も確認し、関係機関が連携して監視体制を強化、環境保全に取り組む意識を高めた。  奄美大島では希少種の違法な捕獲や採取が後を絶たず、乱獲によって絶滅の危機にさらされている動植物もある。パトロールは盗掘・盗採に対する監視体制の強化が目的。関係者らの研修会を兼ねて実施した。  大和村防災センター前で出発式があり、羽井佐会長は「現地パトロールを行うことで、希少種に詳しくなる機会が必要。盗掘が発生する状況を知り、知見を共有してほしい」とあいさつ。環境省奄美野生生物保護センターの後藤雅文離島希少種保全専門官は「奄美では密猟、密輸案件が多く、対策の必要性を実感している」と強調し、関係機関の連携強化を呼び掛けた。  参加者らは2班に分かれ、希少野生動植物保護推進員の常田守さん、勝廣光さんの案内で村内8カ所を巡視した。  同村大棚の県道沿いでは、外来植物のアメリカハマグルマが繁殖している現場を確認。常田さんは繁殖力の強さや希少種に及ぼす影響を説明し、「奄美中に広がる恐れがある。人海戦術で駆除するしかない」と訴えた。  新型コロナウイルス感染拡大防止のため、同協議会が関係機関の情報共有を目的に例年開催している会合と、来島者へのチラシ配布の活動は中止した。船舶会社や関係事業所へチラシを郵送し、普及啓発への協力を求める。

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(2020/07/21)