英のワクチン日本に?国内治験待つと「供給遅れる」(テレビ朝日系(ANN))
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イギリスの製薬大手が新型コロナウイルスのワクチンについて、日本へ1億回分の供給を目標にすると明かしました。早ければ9月にも実用化が始まる予定ですが、日本で行き渡るまでにはハードルがありそうです。
イギリスの製薬大手のアストラゼネカとオックスフォード大学は20日、ワクチンの臨床試験で「強い免疫反応を確認した」と発表しました。現在、最終的な臨床試験が行われていて、早ければ9月にも実用化が始まる予定です。そのアストラゼネカ社の会見で新たな情報が分かりました。
アストラゼネカ社、パスカル・ソリオCEO(最高経営責任者):「できる限り早く1億回分のワクチンを日本に供給することを目標としています」
アストラゼネカ社は供給予定の20億回分のうち、日本へは1億回分を目標とする一方、こんな指摘も…。
アストラゼネカ社、パスカル・ソリオCEO:「もし日本での治験の結果を待たねばならないのであれば、日本への供給は当然、遅れることになります」
日本では国から「薬」として承認されるために人での効果と安全性を調べる治療試験「治験」を適正に行わなければなりません。アストラゼネカ社は日本で再び治験を行えば供給が遅れると懸念しています。
日本医科大・北村義浩特任教授:「このワクチンが日本で使われるためには日本で承認されないといけないので、その承認をどうするのか」
日本の治験は多くの様々な世代に行い、適切な量と安全性を確認するため、長期間かかるとされています。北村先生は、現時点での報告では今回のワクチンが有効かどうかは分からないとしています。そのうえで、レムデシビルのように海外で承認されて有効性を確認できれば、早期に使用を認める可能性はあると見ています。
日本医科大・北村義浩特任教授:「イギリスが承認すれば(日本でも)特例(承認)になる可能性はある。イギリスが承認した次の月くらいには日本でも特例になる可能性はあるけれど…」