そしてスペシャルへ。40年を経て走行わずか2万4000kmの個体|ロータス ヨーロッパ・スペシャル Vol.3(Nosweb.jp)

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●1974年式 ロータス ヨーロッパ・スペシャル(その3)  1958年にF1参戦を果たすと、5年後の1963年には、ジム・クラークを擁して圧倒的な強さを見せつけ選手権制覇を果たしたロータス。コンストラクターとして頂点に立っていた彼らが1966年に送り出した ヨーロッパは、彼らがロードカーにおいてもミッドシップという武器を得て、 新たなステージに立ったことを宣言する象徴的な存在となった。 スペシャルでも最後期型の特徴的な仕様が、新車時そのままと言っていい状態で保たれたインテリア【写真5枚】  対米市場向けに、「モアパワー」の声に応えるため1.6L DOHCエンジンを搭載した、ヨーロッパ・ツインカムを登場させると、1973年にはヨーロッパ・スペシャルをラインナップに加える。スペシャルに搭載されたエンジンは、ヨーロッパ・ツインカムが搭載したエンジンのインテークバルブを拡大し、圧縮比を変更するなどのチューニングを加え、最高出力126ps(北米仕様は113bhp)を獲得し、シリーズ最強を誇った。ここでヨーロッパは商品として完成の域に達したのだ。  前年からチーム・ロータスのスポンサーとなったJPSカラーをまとったヨーロッパは、F1と直結したスポーティーなイメージを手に入れることに成功。モデル末期にしてシリーズ最高となる3200台あまりの生産台数を記録。  それはまた、ミッドシップGTという新しいスタイルのあるべき姿を模索し続けたヨーロッパの進むべき方向が、間違っていなかったことの証明ともなった。  取材したヨーロッパ・スペシャルは1973年10月製造の74イヤーモデルで、ラグーンブルーという純正色に塗られた北米仕様。おそらく日本に存在するヨーロッパの中はもちろん、北米仕様のスペシャルとしては、世界的に見ても屈指のオリジナリティーの高さを誇る個体である。  ちなみにロールアウトから40年近くが経った取材時でも、その走行距離はわずか1万4700マイル(約2万3520km)あまりだった。その証拠にリアのショックアブソーバーは新車時のアームストロング製のまま。ギアボックスは、当時ほとんどのオーナーが選んだといわれるオプションの5速仕様だ。  インテリアもオリジナリティーが非常によく保たれている。シート間のリアバルクヘッドにつくポケット、ビニールレザーが張られたセン

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(2020/07/21)