ギタリスト・安田裕美 音楽で溢れるお別れ会…実現を(夕刊フジ)

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 【ドクター和のニッポン臨終図巻】  当連載でも何度か触れてきましたが、私が原作と医療監修を担当した映画『痛くない死に方』(監督・高橋伴明/主演・柄本佑)は、本来ならばこの夏から全国公開の予定でした。しかしコロナの影響により公開が来年に延期となってしまいました。残念でなりませんが、仕方ありません。  映画を撮るのも昨今、資金繰りが大変なため本作では協賛金を募りました。協賛を頂いた方々はエンドロールにお名前を記載することとなったのですが、そこに「山崎ハコ」というお名前を見つけました。同姓同名? いや、これはシンガー・ソングライターの山崎ハコさんご本人に違いない…この方の訃報を知り、そんな確信めいたものを感じています。  山崎ハコさんの夫で、ギタリストの安田裕美さんが、7月6日に亡くなられました。享年72。死因は大腸がんとのことです。  安田さんは、日本のフォークミュージックの先駆けである小室等さん率いる音楽ユニット「六文銭」や「フライング・キティ・バンド」のメンバーとして活躍。  その後、井上陽水(アンドレ・カンドレ)さんをはじめ、小椋佳さん、中島みゆきさん、松山千春さんなど、多くのアーティストの楽曲に関わってこられた、日本のギタリストの重鎮でした。  大腸がんは、もはや日本人にとって国民的ながんと言ってもいいでしょう。患者数は増加傾向にあり、男性の11人に1人、女性の13人に1人が罹患(りかん)する病気です。誰もが他人事ではありません。  早期発見できれば治るがん、の代表格でもありますが、罹患する人が多いため、がん全体の死亡者数のうち、女性1位、男性3位が大腸がんで、年間約5万人が命を落としている計算になります。  一番残念に思うのは、便に血が混じっているのに、「どうせ痔だ」と自己判断をして放置するケースです。便潜血検査を受けた人は、大腸がんの死亡率が大幅に減るというデータがあります。どうか恥ずかしがらず、検診で陽性なら内視鏡検査を受けてください。  さて、山崎ハコさんは夫の死の翌日にこんなコメントを発表されました(一部抜粋)。  〈コロナ感染が収束していませんので、今は通夜、葬儀・告別式は行わない事を、慎んでお知らせいたします。お別れの会としましては、いつか音楽溢れる、最初で最後の「安田裕美の会」をやりたいとは思っていますので、可能な道が見つか

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(2020/07/21)